「やあ静ちゃん。起きた?」
うっすらと目を開けた静ちゃんに馬乗りになって聞いた。まだ頭がかすむのか静ちゃんはぼんやりしながら俺の顔を見て―――
「臨也っ、てめえっ」
覚醒したようにバッと起き上がろうとして、腕が自由に動かないのに気がついた。静ちゃんの両腕はベッドの柵に縄で縛って固定されて動かない。もちろん静ちゃんはとんでもない怪力の持ち主だからそんじょそこらの物で縛っていない。何でも縄に合金が編み込まれて、だかなんだか知らないがとにかく象も縛れる優れものって書いてあったかな。
そんなことを思いながら顔が笑って仕方がなかった。静ちゃんは本気で誰か殺しそうな目で俺を下から睨んでいた。いや、睨むなんて可愛い表現じゃ足りないかな。とにかく俺はその静ちゃんの目にどきどきしていた。これからその目を屈服できるのかと思うとぞくぞくして仕方がない。
「てめえ…何しやがんだよ…」
「気持ちいいことだよ。静ちゃんでも意味分かるよね?」
「ああ?」
グッと眉をひそめて俺を睨む静ちゃんを横目に俺は小さな瓶を取り出した。それを口に含む。そして含んだまま静ちゃんにキスをした。
「んん!?ふっふぁっ、んっん、」
ちゅくちゅくと口内をかき回しながら、瓶の中身を静ちゃんにも流し込む。全部飲ませて、口を離すとぷはっと静ちゃんは大きく息を吸った。
「っ、いきなり何しやがる」
キスをしても変わらないその反抗の目を俺は無言で見つめる。すると静ちゃんがいきなり体をびくつかせた。俺はその様子に思わず口元が歪む。
「あっ…!?」
「あ、やっと効き始めたか」
「なん…だっ…!?臨也てめえ何を…っ」
「今ね静ちゃんに盛ったのは媚薬。体が熱くなってくるでしょ?」
にっこりと笑いかけると、静ちゃんは悔しそうに俺を睨んだ。その目はさっきの目とは違って微かに潤んでいる。けれど、即効性だからもう全身に快感がきて仕方がないはずなのに静ちゃんには俺を睨む。こうでなくっちゃね、とぺろりと舌で唇を舐めた。
静ちゃんの蝶ネクタイをはずしにかかる。静ちゃんはバタバタと抵抗するけど、薬の回った静ちゃんの抵抗なんて弱いものだ。―まあ、薬もかなりの量を盛ったんだけどね。
上の服を全部脱がせると静ちゃんの胸の飾りは薬のせいでもう主張していて、真っ赤に染まっていた。
「静ちゃんもう起ってるじゃん」
「だまっ、れっ」
「はは、そんな顔真っ赤にしながら言われて説得力ないよ」
静ちゃんの胸の飾りをキュッと摘まむ。すると静ちゃんは甘い声を出した。
「ひっぁあっ、!」
「静ちゃんそんな声も出せるんだねえ!」
あははっと笑うと静ちゃんは声を我慢するためか指を噛んでギュッと目をつぶった。
「んっ、ふ、、んんっ」
「静ちゃーん、声我慢しなくてもいいんだよ?」
「ふっんっ、ふざけ、ん、なっ」
指を噛んで声を我慢する静ちゃんも可愛いんだけど、声が聞けないのはつまらない。だから静ちゃんが噛んでいる指を無理矢理口から離す。
「あっや、だ、」
「静ちゃん、声出さなきゃ余計しんどいって知ってた?」
「声、やだっん、ふ」
やだやだと首を振る静ちゃんの口に無理矢理指を突っ込んで、ぐちぐちと掻き回す。掻き回しながら胸の飾りも弄ってやる。
「ん、やぁっぁ、あ、あっ」
「気持ち良さそうだね」
「ふ、ぁあぁっんっんっ、」
薬のせいでそろそろわけが解らなくなってるはずだ。だってもう質問にすら答えられなくなってる。口の中から指を引き抜いて、ハアハアッと荒い息を繰り返す静ちゃんにキスをする。
「ふぁ、ぁあ、」
「可愛いね、静ちゃん」
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