最初はただ自分の手駒が増える、という打算的な考えだけで静ちゃんに抱かれた。そのまま付き合ってなんだか甘い関係がずるずると長引いていた。

誤算だった。
だって。まさか、そんな。

自分で自分の気持ちが分からなかった。

池袋に行けば自然と静ちゃんを探している。会うたびにドキドキしてる。手を握られただけで真っ赤になる自分が気持ち悪い。

「臨也」

振り返って笑いながら俺の名前を呼ぶ静ちゃん。なんなの?狙ってるの、静ちゃん。俺は恥ずかしさで顔が真っ赤だろう。

「臨也。来いよ」

そう言って差し出される手。なに静ちゃん甘いことしてんのさ、そう言って笑えない自分が嫌になる。こんなに惚れてしまっていただなんて。手を繋ぐだけでどきどきするなんて、本当に俺どうかしたんじゃないだろうか。

笑っている顔も怒っている顔も悲しそうな顔も楽しそうな顔も全部どきどきする。

デートのときに人目を避けて手を繋いでくれる静ちゃんが好き。
歩く歩幅とか速さを気にしてくれる静ちゃんが好き。
心配性な静ちゃんが好き。
一生守ってやるって言ってくれる静ちゃんが好き。
たまに甘えてくる静ちゃんも急に男らしくなる静ちゃんも好き。

静ちゃんにね、抱きしめられると静ちゃんでよかったって思うんだ。

ねえ静ちゃん。
俺最後の人に出会えたよ。

















「…なんだよこれ」

静雄はパソコンの画面を睨みながら言った。画面にはいわゆる静臨小説を中心に扱っているサイトの小説が表示されている。

「あ、静ちゃん見ちゃったー?」

「見ちゃったー?じゃねえよ。なんだこれ、吐く」

「それに関しては全くもって同感だよ」

「ていうかまず静臨ってなんだよ」

「知らないよ」

「俺と臨也が殴りあう組み合わせか?」

「いやそういうのもあるけど、基本は違うよ」

「じゃあ静臨っていうとこんなのばかりなのか?」

「知らないよ」

「とにかく」


『胸くそ悪い話だ』











――――――――――
あああああああ
てきとうさがにじみだしてる…!
文が荒すぎる…
私の書く静臨の甘々が気持ち悪すぎる〔


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