最近楽しそうね、と波江に言われた。そうかな?とか言いながら本当は毎日たのしくて仕方がない。だって。
「ただいま、静ちゃん」
帰宅し、嬉しそうな声色でしゃべりかけながらドアを後ろ手に閉める。そこにはベッドの上でうずくまる静ちゃんがいた。
「い、ざや…!…ッ」
「帰るの遅くなってごめんね?待ってた?」
「んっ、待ってた、から、いい子にしてたから、だから早く…!んあぁっ」
静ちゃんは手をベッドサイドにくくりつけられ、身動きがとれない状態。そして静ちゃんの中でヴヴヴと振動しているバイブ。そのバイブは俺が朝家を出るときに静ちゃんにいれておいた。だからほぼ丸一日そのバイブは静ちゃんの中で動いていたってわけだ。
静ちゃんはたくさんイったようでシーツには白いものがたくさんついていた。中にはカピカピに固まったものもあり、たいぶ前に出したやつかなと思った。
「静ちゃんたくさんイったみたいだね」
「ひっ、ぁあっん、ふぁっ!」
「これどうしてほしい?」
「ん、んっ止めてほしっ、ぁ、やぁっ」
「えーどうしよかっなー」
俺は中に入ってるバイブを出し入れしながら言う。その間にも静ちゃんの喘ぎ声はひっきりなしに出て、快楽が過ぎるのか静ちゃんは顔を歪めていた。
「静ちゃん気持ちいい?」
「やあぁっ、ん、あ、気持ちよすぎてっ、変になるっ、ぁあっ」
「じゃあイっとく?」
「や、やだっもう無理っ、出な、いっ」
静ちゃんは俺が帰ってくる前に出しすぎたのか精液がもう半透明で、これ以上イけないと首を横にふった。
おもしろくないなあ。
これからもっともっと俺に付き合ってもらう予定なのにさ。
「静ちゃんさあ」
「ひっあっ」
「自分だけ気持ちよくなるなんてずるくない?」
「え…?」
「俺も楽しくしてくれなきゃ困るよ」
「そんな、言われても、んぁっやっ」
「だからねーもう無理とか言わないでよ。俺いっぱい準備してきたんだから」
ほら、といわゆる大人の玩具を静ちゃんの目の前に並べる。すると明らかに静ちゃんが怯えた。そんな静ちゃんを見て楽しいと感じた。おもしろい、と思わず口元が歪む。
「ひっ、む、り、もう無理だ、出ないし、イけな、っぁあ、うっ」
「大丈夫、そんなことないって。第一まだ全然感じてるしいけそうじゃん」
「いや、だ、イきたくない、んぁっ」
「まあでもとりあえず1回イっとくか」
俺の言葉に目を見開く静ちゃん。激しく首を横に振り、涙が頬を伝う。
「いや、いや、い、やっ、だ、やめて、イきたくな、イけない、っ!」
俺はそんな静ちゃんの言葉を無視してバイブの振動をMAXにした。振動音が大きくなって、そして―――――
「や、んっぁあああぁあああああぁっっ」
一際大きく高く啼いて静ちゃんはほとんど透明に近い液体を吐き出す。ほんとに出なかったのか、と思わず口元がほころんだ。
最近毎日が楽しい。
だってさ。
だって静ちゃんが毎日家に帰ると俺を楽しませてくれるからね。
楽しくて楽しくて、やめられそうにないよ。
そう言うと静ちゃんは顔を歪めて涙を溢した。
黒い愛情と苦い愉悦と、