!キチク静ちゃん×ビッチ臨也




「嫌だっこんないきなり…っ」

「なに処女みたいなこと言ってんだよ、このビッチが」

静ちゃんは俺の両腕をベットヘッドに縛った。俺が渡したタオルで。

(俺が渡したタオルなのに…)

泣きたくなった。それは静ちゃんが今したことに対してでもあるし、今のこの状況に対してでもある。

「静ちゃんっやだっ、こんなの…!」

「大人しくしてろ!文句言うんじゃねえよ」

俺の言葉に対して静ちゃんは声を荒げ、俺のシャツをめくりあげ、腹辺りを撫でた。静ちゃんの細い指が触れる度にピクリと反応してしまう自分が嫌だった。

「んっ」

「嫌だ嫌だ言う割りに反応するじゃねえか」

「嫌だ、したくない…!こんな無理矢理みたいなのやっ…ふあっ」

静ちゃんの指が胸の飾りに触れると思わず上ずった声が出てしまった。静ちゃんはその声にニヤリと笑うとキュッとつまんだ。

「うあっんっ…嫌だ…ほんとにしたくな、んっああっ」

「口ばっかりで全然説得力ねえな。お前本当に淫乱だな」

「やっちがっ、あんっ」

静ちゃんは胸の飾りをぐにぐにと遠慮なく弄る。本当にしたくないのに、両腕は縛られているから抵抗出来ない。しかも胸の飾りはしっかり主張していて、この状況で嫌だと言っても説得力がないことぐらい俺でも分かる。

本当に何をやっているんだろうと思う。静ちゃんは俺が嫌だって言ったら絶対無理強いしなくて優しかったのに。どうしてこんな静ちゃんになってしまったのだろう。

「何考えてんだよ!集中しやがれ」

「やっん、んんっあっ」

ぼーっと別のことを考えているのを見抜いて、静ちゃんは俺自身をキュッと握った。いきなりの刺激に俺は顔を歪めた。

「ちょっと触っただけなのに感じてんのか?」

「や、ちがっふあっ、ああっ…!」

「違うって言ってるわりにここ、濡れてんぞ」

「ひあっ!や、やだっ、ぅあっんっ」

静ちゃんが先端をぐりっと抉るように触ったことで体が弓のようにしなった。先端からは透明な液体がたらたらと出ているし、先端を弄られ、裏筋はなぞられ、もう限界だった。

「し、静ちゃ、も、イきたっ、んんっぅあっ」

「はっ、もう無理なのかよ?」

静ちゃんの嘲笑が混じった問いにでも、それにすがる思いでコクコクと首をふった。早く解放されたい。こんなぬるい触り方ではイけない。もっと…もっと強い刺激がほしい。熱にうかされた目で静ちゃんにそう訴えると、静ちゃんは俺の自身をぐりっと握る。そして根本を指で握った。

「ひあっ ぅ、あ、やだ、やだイきた…っんっあっあぁっ」

軽くイきそうになったのに、根本を指で握られたことによって寸止めされ、頭の中がスパークする。

「最高か?その顔見てて飽きないぜ」

「んっんんっふあっ!や、やっ!」

顔は涙と唾液でぐしゃぐしゃだった。根本を戒めながら静ちゃんは俺自身を擦る。イけない状態で快楽を与えられてもそれは苦痛にしかならず、俺は行き過ぎた快楽を頭を振ってやり過ごした。

いつの間に静ちゃんは後ろを解す作業に移っていて、少しだけ解したかと思うとすぐ自身を取り出した。かなり質量を増した自身を静ちゃんは俺の中に入れた。ぐちゅぐちゅ言いながら入ってくるそれの圧迫感に喘ぐ。

「ひっ…ふっ、あ、あ、んんっあっ」

「…きついな」

普段ヤっていて多少柔らかくなっているとはいえ、あんまり慣らさずに入れられ、俺は静ちゃんをきゅうきゅうと締め付ける。けれど静ちゃんはガンガン腰を打ち付け、少しずつ中に入ってくる。俺は圧迫感とたまにいいところを擦る快感でわけがわからなくなっていた。

「はあっはっ、ぁあんっ、や、や、んぅっ」

「イきそうなのかよ?」

「ぅ、ん…っイく、もうイっちゃ…!」

「は?俺より先にイく気か?」

静ちゃんはそう言うと絶頂間近だった俺の自身をまたもや戒めた。

「っあぁあっやっまた、何で…!ひぁっ」

イけない快感をまたもや叩き込まれ頭がおかしくなりそうだ。俺の自身を戒めながら、静ちゃんは腰を打ち付ける。中のいいところが擦られ、とつもない快感が襲うのに、吐き出せない辛さは暴力を振るわれるのに等しい。

「イきた…っも、静ちゃんイきたい、イきたい…!」

「はっ、さっきからイきたいイきたいってお前淫乱すぎるだろ」

淫乱と罵られようと構わない。とにかく止められた熱を吐き出したくて仕方がなかった。

「とにかく今日はお前をイかせる気ねえから」

なのに静ちゃんはそう言ってさらに早く、俺のいいところを的確についた。本当におかしくなる。頭が、真っ白、に、

「え、う、そっやだっやだや、ふ、―――ッ!!」

内股がびくびくとして思わず達する。精液を出さずに。所謂空イキというやつだ。空イキは普段イくのと襲ってくる快感の桁が比べ物にならなくて。絶頂が何度もくる感覚に俺は身悶えた。

「ははっ口がパクパクしてるぞ。そんなに気持ちよかったのかよ」

静ちゃんはほんとに楽しそうに笑った。こっちはそれどころではなく未だに解放されない熱を持て余し、ハッハッと短く息をする。

「でもまあイかせてやるか」

「え、?」

静ちゃんがニヤリと笑いながら言った言葉の意味が分からず聞き返すと、静ちゃんは俺自身を軽く擦った。軽い刺激だったのにイった直後、しかも空イキした体にはかなり大きい刺激として俺に襲いかかる。

「っふ、ゃあぁあああああああぁああっ、やっぁっ、止まらな、んぁあっ」

やっと出せる快感に咽び泣く俺は、2回も止められたせいなのか大量に精液を出す。びゅくびゅくと止まらない射精に、抑えられない声。羞恥心なんて、理性なんて飛び去った俺を静ちゃんは静かに見ていた。口の端をつり上げながら、あの笑顔で。

それを目の端で確認して俺は意識を手放した。

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