かいそう







リッ「いきなりだけど回想入りまーす」

カイル「!?」



-------回想-------


女の人「あんた達にはある人に会ってもらうわ」

リッ「お…私達は誰に会えばいいんですか?」

女の人「この屋敷の主よ。って言っても、もう死んでるんだけど」

リッ「え、それって」

カイル「おおおおおお化け!?」


女の人「まあ、そういう事になるかな」

カイル「(全力で帰りたい)」

女の人「大丈夫よ。悪い人じゃないから」

リッ「ところであの…お…わたし達以外にも誘拐された人っているの?」

女の人「いるわよ」

リッ「…随分あっさり認めたね」

女の人「だって…っと、無駄話はおしまい。着いたわよ」

リッ「ここに?」

カイル「おっ…お化けが」

女の人「…」ガチャ



主「よう。可愛い女の子は捕まえれたか?」

女の人「主が好きそうな美少女捕まえてきました」

リッ「なんだろう…ゼロスと同じ臭いがする」

主「うおっ、可愛いねぇ。俺と今からデートしない?」

カイル「…ロニみたい」

主「…まあデートは後でいいとして。お前らさ、男だろ?」

カイ・リッ「!?」

女の人「えっ、マジで?」

主「否定しないってことは、当たりか。ちなみに女装は趣味で?」

リッ「違う、絶対に違う!」

カイル「これは仕方なくしてるだけだよ!」

主「そうなのかー、勿体ない。まあ、こんだけ可愛けりゃ男だろうと関係ない。どうだ、俺の彼女に」

女の人「さすがですねこの色魔が」

主「それ誉めてんの?」

女の人「はい」

主「………」


リッ「(ねえ、この人達無視して誘拐された子達を探そ)」ひそひそ

カイル「(そうだね。なんか放っておいてもよさそうだし)」ひそひそ

主「聞こえてんぞ」

カイ・リッ(びくっ)


女の人「させないわ。主のコレクションを逃がされちゃ、あたしの今までの苦労が無駄になっちゃうじゃない」

リッ「コレクション…?あなた達は、何のために女の子達を誘拐してるのさ」

主「俺、死んでからこの部屋から出られないんだよな。やることもねぇし、可愛い女の子に囲まれて過ごしたいじゃないの」

女の人「だから私がこの変態の命令で誘拐やってんの」

カイル「そんなことの為に女の子達を…!?許せない!」

リッ「俺達は依頼で誘拐犯を捕まえに来たんだ。もう誘拐は止めてもらうよ!」


主「え?お前捕まるんだってざまぁww」

女の人「ぶっ飛ばしますよ」

主「ごめんなさい」

女の人「あんた達も正義のヒーローぶってんじゃないわよ。ぶっ飛ばすわよ」

リッ「んーごめーん」

女の人「よし」

主「じゃ、この子ら逃げないように部屋に連れて行って」

女の人「はい」









リッ「俺達これからどうなるんだろ…」

カイル「助けが来るのを待つしかないね」

女の人「来ないわよ。普通の人間じゃ、この屋敷に入れないから」

リッ「それってどういう…」

女の人「さ、ひとまずこの部屋に居なさい」

リッ「うわっ、人がたくさん!?」

カイル「ちょっとこの人達ってもしかして…!」



リッ「…でりゃっ!」ゴンッ!

女の人「ぎゃっ!」←クリティカルヒット

リッ「さっき廊下で棒拾っといてよかった。カイル、今の内に女の子達を逃がそう!」


リッ「…う、うん!」





------回想終了------



リッ「という訳でこの後ベル達と協力して女の子達を逃がす事に成功したわけだけど」

カイル「(何で説明口調…)」

リッ「誰かが説明しなきゃ駄目なのってリアラが言ってたから」

カイル「(心読まれた!)」






女の人「あーっ!見つけた!よくも女の子達を逃がしてくれたわね!」

リッ「うわーごめーん」

カイル「大人しく捕まってよね誘拐犯!でりゃあ!」ぶんっ

女の人「ふっ…!甘いわぁあああ!パーンチ!」

カイル「ぐぁっ!」

リッ「カイル!」


女の人「主があんたらに話があるそうよ。来なさい」

リッ「……行こうカイル」

カイル「…くそっ」





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