しんじつ







―数週間後



maya「リック!カイルー!あの屋敷、わかったよ!」

リッ「え?え!?」

カノンノ「もう、興奮してるのはわかるけど、ちゃんと伝えなきゃわかんないよ」

とち「あの時の依頼人のお爺さんが知っていたんだ」

ベル「あの屋敷には強力なマナ…のようなものがあったみたいで、魔物が引き寄せられていたんだって。きっとあの指輪のことだよ。

でね、リックが言ってた結界は、指輪と主さんが屋敷を守るためのものだったんじゃないかな、って思ったの」

maya「しかもな、なんと、あのな!」

リッ「落ち着いけ、うざっ」

カノンノ「そのお爺さん、リックたちが言ってた女の人の弟だったみたい」

カイル「えええ!?」

リー「凄いよね〜!!あの女の人、弟さんを養う為にずっと働いてたんだって」

リッ「弟さんには、その…言ったの?」

リー「うん!幸せになってくれてよかったって、喜んでたよ」

リッ「そう…よかった」

とち「けど、あの屋敷は取り壊されるようだ」


「「「!?」」」


カノンノ「今までは、人が近づけなかったから放置されてたみたいだけど…」

maya「だからさ、リックたち最後に行ってきたら?」

カイル「うん!行こうよ!」

リッ「そうだね…」





‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐




―屋敷の外


リー「立ち入り禁止って書いてあるね」

カイル「うわ…網が張ってある」

リッ「うーん…どうやって入ろう」

ベル「無理やり入っちゃえば問題なし」

リッ「ええぇ…」









カイル「花、ここに置いといていいかな」

リッ「あ、うん」

リー「お墓とかないのかなぁ」

カイル「ここに作る?」

ベル「あると思う。今度、弟さんに聞いてみよ」

リー「そだね!」

カイル「なんか、濃い人達だったよね」

ベル「…うん」

リッ「俺、幽霊見たの初めてだ」

カイル「あ、俺も」

リッ「なんか全然、幽霊っぽくなかったもんなー」(苦笑)

カイル「むしろ生身のヒトよりヒトらしかった…かな」



ベル「じゃ…そろそろ、帰ろっか」

カイル「そうだね」







prev next

 

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -