こんわく







ロニ「大丈夫か?ヒール!」

コウ「ありがとう」

ロイド「これで決める!天翔!蒼破斬!」

魔物「ギィィィ…」バタッ

リヒター「こいつで最後のようだな。上に行くぞ」

コウ「ああ!」

ロニ「待ってろよ俺のカイル!」

ロイド「カイルはものじゃないだろ」

ロニ「そういう意味じゃねぇ!」




‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐




※カイルとリーフィンは寝かせてます。



ベル「ふぅ…。救急セットがあってよかった」

リッ「これでリーフィンは大丈夫…かな」


女の人「さて、何から話せばいいのか…まずはこいつが女たらしの変態だってことを頭に入れててね」

主「おい」

リッ「えっと…主さん?の探してた美少女がこのアイス屋さんだったってことだよね」

主「そうみたいだな」

ベル「美人さんだしね」

リッ「え、ベル見えるの?ここ薄暗いから顔がハッキリ見えないんだけど…」

ベル「うん!ぼく、人よりちょっと目がいいから。それで、なに、二人は恋人同士なの?」

女の人「あー…一応そういうことになるのかな?」

主「……」

女の人「主。あんた何で死んだか覚えてます?」

主「(敬語!?)…覚えてない」

女の人「この屋敷、大量の魔物に襲われたんですよ」

リッ・ベル「!?」


主「へー?え?それで屋敷のみんな死んじゃったわけ?」

女の人「そう。んでまー、みんなは未練なんて特になかったんでしょうね。次々と成仏してったわ」

主「キミは?」

女の人「あたしはあの指輪…治癒に使っちゃったからもうないけど、あれ、捨てちゃってたのよ。あんたに貰ってすぐに」


ベル「なんで…?」

女の人「この女たらしに告白されて付き合うことになったんだけど、これまた唐突に結婚しようとか言ってくんの。でも前日に他の女口説いてんのよ?だから、そんな奴信じられるかぁぁぁ!!って窓から捨てちゃった☆」

リッ「……」

主「そんな蔑んだ眼で見ないで」

女の人「それで捨てた後にその指輪について知っちゃったのよ。奥さま…主のお母さまの日記が掃除してた棚からポロッと落ちてきてね」

主「母上の…?」

女の人「指輪は屋敷に代々伝わる、プロポーズの指輪で、秘密があったの。どんな怪我でも治せるって秘密が。そしてそれを狙った盗賊が度々やって来てたみたい」

主「……………そうか…!思い出したぞ!母上に貰ったんだ!あなたもいい年なのだからそろそろ1人に決めなさいって」

ベル「そんな大切な指輪だったのか…」


女の人「それでさ、あたし探しに行こうとしたの。そしたら魔物がドバッと来て、お陀仏よ」

主「どうしてあんなに沢山…魔物が居たんだろうな…」

女の人「さあ?もう過ぎた事だから…わかんないわ。それより………主」

主「ん?」

女の人「申し訳ありませんでした。あなたのお母さまの…指輪を…」

主「いや、いいんだ。もう…」

リッ「でも、よかったの?そんなに大切な指輪だったのに…カイルを助けてくれた事にはすごく感謝してるけど」

女の人「あー、いいんじゃない?この屋敷もう潰れちゃってるし。他に使い道ないし。何より奥さまは…優しい人だったから」

主「母上はすごく寛大な人だ。人助けに使ったなら文句はないだろ」

女の人「そーそー」

主「あ、俺もう成仏するみたいだ」

リッ「えぇ!?」

ベル「体が…光ってる…。マナが消えていってる…」

女の人「あたしもみたいね」

主「よし。もう指輪はないけど…改めて言うよ。結婚しよう」

女の人「…あんたのその性格、直るまで側に居てやるわ」

主「!!」

女の人「今度浮気したら…わかってるわね?」

主「大丈夫だ!もう浮気しないぞ!昔も今も俺はキミ一筋だからな。


あ、消える前に…ベルちゃん!リックちゃん!あと寝てるけどそこの二人!愛してたー!」

女の人「浮気すんなっつったろ!」バキィ!

主「痛い!」



すぅ…



リッ「いなくなっちゃった…本当に幽霊だったんだ」

ベル「ゆ、幽霊!!!?」

リッ「(知らなかったんだ…)うん」









ロニ「カイルゥゥゥ!!!」

ダダダダダッ

ロイド「無事か!」

ベル「お、やっと着たか」

コウ「…リーフィン!?おい!リーフィンに何があった!?」

ロニ「カイル!?カイル!!!」

カイル「………」

リヒター「…眠っているだけだ」

カイル「ぐぅ……」

コウ「よかった…」

ロニ「びっくりさせるなよ…」

リッ「……ごめん!!」

コウ「…何でリックが謝るんだ?」

リッ「だって…俺が武器持ってなかったせいですぐに対応できなくて、カイルは倒れて…リーフィンだって…ベルが守ってくれなきゃ今頃二人は…」


リヒター「……あの魔物はお前が倒したのか?」

リッ「えっ、あ、うん」

リヒター「…頑張ったな」
ポン(頭に手を置く)

エミル「!!」


コウ「誰もお前のせいだなんて思っちゃいない」

ロニ「そうだ。むしろ礼を言いたい位だぜ。ありがとうベル、リック」

ベル「リック凄かったんだよ!ハリセンで魔神剣!ってやったんだから」

ロイド「すげぇなリック!」

リヒター「…そのハリセンで戦ったのか?」

リッ「え?あっ!返すの忘れてた!」




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