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  グレイとナツ


※Christmas surprise! のおまけ話



「あ、それ…」
「ん?…ああ、これか」

しばらく二人でいちゃついて、ちょっと落ち着いた頃にナツが何かに気づいたような声をあげた。何かと思ってナツが指を指している方向を見ると俺の左手。…の薬指。
そこにはナツに贈ったシルバーリングと同じデザインの指輪がはめられていて。
それにナツが気づいたようだ。

「…お揃い?」
「ああ、まあな。色違いだ」

そういってナツに俺がはめている指輪を見せる。
ナツの指輪にはコバルトブルーの石が、俺のには桜色の石があしらわれている。
まあ、あれだ。お互いのイメージカラーの石ってわけだ。
それをいうと、ナツが少し不貞腐れた。

「オレ、そんな可愛い色がイメージカラーなのか?」
「不満か?」
「赤とかもっとかっこいい色なかったのかよ…」

赤ももちろん考えた。でもストンと当てはまったのはこの色で。

「別にいいと思うけどな、俺は。ナツの髪の色と同じ綺麗な桜色……可愛いだろ?」

そういって指輪に軽くキスして見せる。するとナツは途端に顔を真っ赤にさせた。

「…っ可愛くなんかねぇし…」
「そういうところが可愛いんだよ、ばーか」

ああ、もう本当に可愛い。
恋は盲目とかなんとかいうが、そんなの関係ない。恋人なんて可愛くて可愛くてしょうがないもんだろ。
愛しい恋人を思いっきり抱き締めて、俺は再び愛を囁いた。



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