「〜〜っ痛ェ・・」 「おー、大丈夫かスパーダ」 「・・っ大丈夫な訳ねぇだろバカ!」 朝起きて早々口を開いたと思ったら腰が痛いという苦情の言葉。 もちろん、犯人は俺!さっすが俺だな! 昨日の夜好都合なことがおき、そのノリでスパーダを美味しく頂いちゃったのさ! ふふふふふふふふっふっふふふふふぐっ誰だまた小石投げたのっ今度こそ俺は許さんぞ!許さんぞー許さんぞぉ許さんぞぉぅ許・・・さんぞぉ許・・・・す。← 運が良かったな!今の俺は上機嫌なんだ。だから今回は見逃してやろうじゃぁないか。 ・・・ってそんなことは置いといて、これ一応スパーダ夢だからな。小石投げ小僧退治小説じゃねーからな。 「〜〜っ今日ロイドと対決する日だっつーのに!」 ・・・あー、なんか昨日の夜美味しく頂く前にごっつい否定してたな。そん時にロイドと対決するから今日はなにがあってもしないって可愛い顔していってたけどモウアタックしてたらその内諦めてちょっと抵抗しながらもそんなに抵抗しなくなったなぁ。そのお陰でより可愛さがましたラブリーなスパーダを見れたな。あれはそそられた。 理性が飛ぶかと思った。あ、もしかして途中で我慢できなくなってブッ飛んだかも。 ワリィなぁ〜って反省ゼロの態度で謝ってみたら怒られた。けど、腰を痛めてる所為で立ち上がれないのか、ベッドに座っているだけで辛そうだった。 あ、ちょっと悪いことしたかも。なんてやっと罪悪感を感じて反省し始める俺。遅いな、ってツッコミはもう承っておりません! 「・・・ま、今日は戦うどころかまともに動けやしないだろ?」 「っ誰の所為だ!」 「え?俺の所為、かもな〜」 「『かも』じゃねぇ!」 腰を抑えながら悪意をこめた目で俺を睨んでくるスパーダ。いやぁ、そんなに見つめられると照れちゃうなぁ!← 俺が飲みたかったからブラックコーヒーを作り、スパーダ用に砂糖いっぱいに牛乳入りのコーヒーを作りスパーダに近づく。 少し離れたところで立っている俺を見上げるのも苦痛なのか俯いていた。が、俺が近づいていったことにより顔を上げて反省したか、とでも思ったような顔をしていた。 俺はちょっと、ほんのちょっっっと反省しているが・・ゴメンな、なんていうほど反省なんてしていない。抱かれた後の苦痛など経験したことのない俺にはわからないし解ろうともしていない。けど、本当に辛そうなスパーダを見て言葉は発さないけど砂糖大量+牛乳入りコーヒーをそっと近づけてささげる俺の行動はせめてもの誤り。純感なスパーダには解らないかもしれないが。 スパーダは俺が近づけたコーヒーを見てから俺を見上げる。反省してないだろ、といいたいのが顔に出ていた。とはいいながらも渡されたコーヒーを素直に受け取りズズっと一口。ツンデレというかなんというか・・。こんなところも含めてスパーダがすきなんだなって思った。 言葉には出さないがスパーダの様子からしてコーヒーの甘さが丁度良かったのか黙って少しずつ飲んでいるのを見てから真正面にあるもう一つ(俺のベッド)に座って砂糖無し牛乳なしの真っ黒なブラックコーヒーをズズッと飲む。性格とはかけ離れたところがあるというのはこういうことだろうな、と自ずから思ってしまったほどだ。いつも五月蝿くて子供っぽい奴がブラックコーヒーだぜ?笑えるよな、なんかもうツッコムとかそういう次元を超えてさ。スパーダだってちょっと砂糖のはいったコーヒーとか飲みそうだけど苦いのが苦手で最初のころはコーヒーの甘さがどれぐらいがいいのかなんて全くわからなかった。今はもうなにか違うことを考えていても無意識に体が動いてくれてらくらく作れるけどさ、そうなるまでに結構時間掛かってる。俺が来てから約半年。やっとなれてきたから。それに、最初あったときは変な奴だなって思ったし、向こうだって変な奴を見るような目だったから世界のこと、ましてや自分自身のこともなにも解らなかった俺にはどちらかというと怖く感じられた。俺がディセンダーだってことがわかったぐらいからよく依頼をともにするようになって話すようになって、だんだんスパーダが好きになって両思いになって、今にいたるわけだし。 「・・・・可愛いな、スパーダ」 「・・・は?」 「あ、ゴメン」 つい言っちまった、なんて結構まじめな顔をしたままスパーダを直視して誤る。誤ってるけど、実はまだ頭の整理ができてない状態だから、顔の表情を変えるところまで脳の指令がいきわたってない。 俺に似合わずボーとしながらブラックコーヒーをすすいでいる間、スパーダは突然可愛いと言われて腹を立て、自分をこんな状態にしたもとにも怒りを感じているというのに放心状態でライキを見るばかり。 ・・・・・・あ。そーいえば、とのんきにコーヒーを飲んでいた俺が一点を見つめたまま呟く。スパーダはいままで無言だった俺がいきなり言ったもんだから、さっき言われた可愛いという言葉に頬を薄く染めた状態で俺を不思議そうに見る。 「・・・今日ロイドと決闘するとか言ってたな」 「は?・・まぁ、言ったけど」 だよなぁ。。 う〜ん、って考えてる俺を見てから不機嫌な顔をして「誰かさんのせいで決闘できなくなったけどなー。」なんていやみったらしく、絶対俺にまで聞こえるように言ってくる。 ・・そうだよ、今日決闘できないだろうからロイドに中止だってことを伝えないといけない。そう思った。 スパーダ、って一点をまだ見つめたまま呼びかける。 「あ?」 「ロイドと約束してる時間って何時?」 「あ〜・・っと、11時・・?だったと思うぜ」 「そうか・・11時か・・」 ・・・・・・・・・・・うん、ちょ〜とやばいんじゃないかな?スパーダくん。いや、ちょっとどころじゃないかもしんないな、うん。 ・・・今昼の12時すぎ ロイドくーん。ごめんね、ロイド君。俺が我慢できなかったあまりについヤっちまって、そのせいでスパーダが動けなくなって君を困らせてしまうことになってしまうなんて。 俺は一点を見つめていた目をようやく動かしてスパーダを見る。やっと目を動かした俺に期待したような顔で見てくる。 「今何時だと思う?」 「はあ?何時って・・・・ってえええええええ!?」 俺が言ってからやっと気づいたみたい。 時計を見るなり大きな声で叫んで、バンエルディア号に響かせる。・・あーまたチャットが怒りそうだなぁ。・・スパーダの声だし、全部スパーダに押し付けて俺はそそくさと逃げることにするかな・・。 あ、今最低だなって思ったやる前へ出ろ。殴られてやる!← 「えっ・・え!?ウソだろ!?」 「時間はウソをつかないよ、スパーダ君」 「何のんきなこといってんだ!」 元はといえばなぁ〜、とガミガミいいだしたスパーダの言葉を右から左へ受け流しながら残り少ないブラックコーヒーを飲み干す。 あーはいはい。なんて適当な相槌をしながら立ち上がって、近くにある机にマグカップをおく。 「聞ーてんのか「いってきまーす」 「は!?どこに!?」 スパーダの愚痴をさえぎってドアに向かって歩き出す。 突然言い出してどかに行こうとする俺に驚きながら、腰を抑えて立ち上がるスパーダ。あー、まだ痛いみはひいていないだろうに・・。いったい誰がこんなことにしたんだろうな。← 「どこにって・・ロイドんとこ」 「え、なんで」 「・・・え?なんでって、ロイドに"今日はスパーダが腰を痛めてるので無理です"っていいにいかなきゃだろ?」 なにをいっているのやらスパーダ君は。ガミガミいいすぎて吹っ飛んでんだか、俺が美味しく頂いたせいで頭がおかしくなったのか。 そのあと、よーくわからないことをいいだしたスパーダ。 ドアに足を動かしていたはずが、今はイスの上に座ってただただよくもわからないことをいいだすスパーダの話を聞いていたりする。 さすがのスパーダ大好きな俺でも、よくわからなかったが彼なりの照れ隠しなんだろうなと思って理解しました。あと、思ったこと?わかったこと?は、腰を痛めてるとかあやしー単語を入れてロイドに説明するなとのこと。ロイドは純粋・・だけど、実はしってたりもすると思うぞ?純粋で鈍感そうにみえてすっごい鋭かったりもするからなぁ。変なとこで。怪我したときとかすぐ見つかる。今の戦いで怪我しただろ?っていわれたことがあるからな。 ・・って何の話してんだ俺は。 「スパーダ君の言いたいことは十分理解致しました!」 「・・・・ホントか?」 「おう!じゃあ"ごめんなロイド!俺がスパーダを美味しく頂いたせいで次の日腰痛めて動けないらしくてさ。また今度スパーダ誘ってやってくれよな!"って言ってくるな!」 「んなっ!!」 「全っ然わかってねーじゃねえかぁあああああああ!!」 部屋を飛び出し全速力 2011/07/29(金) |