睡姦


マッサージ店を営む鈴木は、あまりにも美しい青年が客として来たものだから、欲望を抑えきれず睡眠薬を入れた紅茶を飲ませて眠らせた。
マッサージ台の上でぐっすり眠っている美青年を前に、鈴木の息は荒かった。
鈴木は台の上に乗り彼の上に跨がると、まずは初々しいその唇に自分の荒れている唇を押し付けた。
美青年の唇はあまりに柔らかく、鈴木を驚かせた。まずはその柔らかさを飽きるまで堪能した。ぷっくりとした下唇に甘く噛みついたり、舌で舐めたりした。
次に舌を口内へねじこんでみた。
白い歯列まで舌でなぞった。
その奥の赤い舌を、尖らせた舌でつつく。彼の舌もまた唇のように柔らかく、また微かに鈴木の舌を受け入れながらも跳ね返すようなねっとりとした弾力もあり、鈴木は彼の舌と自分の舌を無理矢理絡ませた。
眠ったままの美青年の口許から、唾液が垂れた。鈴木はそれを吸うように舐めとった。
これだけしても美青年は起きなかった。よほど強力な睡眠薬なのだろう。
調子に乗った鈴木は、自らのペニスを、頭を少し上向きにした美青年の口の中へねじ込んだ。
美青年は眠っているので舐めてはくれないが、口内のあたたかさや先程のいやらしい舌がペニスにまとわりつくように当たっているだけで鈴木は満足だった。
ニュポッヌポッチュプッチュプッニュポッ
鈴木は腰を振り美青年の喉奥までペニスを出し入れした。
フェラというよりは、美青年の口を使ったオナニーのようだった。
「おふ…っおっおっあぁ〜っあーーーっ」
鈴木は喘ぐというよりは下品に呻きながら、彼の美しい顔に向かって射精した。
高い鼻や麗しい唇、少し赤みのある頬を白く汚した。
美青年はこれだけの辱しめを受けてもまだ長い睫毛を持った瞼はかたく閉じられていた。
鈴木の興奮は射精しても収まらず、むしろ昂っていた。
美青年の服を捲りあげると、きれいな肉体が鈴木の目に飛び込んだ。
健康的な筋肉は、艶やかで色気があった。鈴木は彼の肌を撫でながらも、やはり目当てはピンク色をした乳首であった。
両手で両方を同時に弄ると、ぷっくりと勃ちあがった。
左は指の腹でこねくり回し、右は唇の時のように吸い付いた。
「ん……っ」
ぴく、と美青年の体が反応した。吐息混じりに声が出る。
鈴木は焦ったが美青年は眠ったままだった。眠りながらにして感じている彼に鈴木の心は満たされた。なぜだか征服感があった。
鈴木はぴちゃぴちゃと音を立てながら、自分の唾液でべちゃべちゃに濡れるまで彼の乳首を舐め続けた。
乳首から彼のペニスに興味が移ったのは、鈴木の体に硬いものが当たったからである。
見れば美青年は眠りながらも鈴木の刺激に反応しペニスを勃起させていたのだった。
このような美しい青年が、自分のような汚い不細工な男に乳首を吸われ無意識にペニスを勃起させるとは、なんと滑稽だろうか。
鈴木はいやらしく卑劣な笑みを浮かべながら、彼を下着ごと脱がせた。
下着を脱がした時彼の張り詰めたペニスが下着にひっかかり、反動でぶるんと勢いよく飛び出してきた。この瞬間が一番興奮したと、一連の流れを後に振り返った時に鈴木は思った。
美青年の下着は、中心部分が少し濡れていた。鈴木はそこの匂いを嗅いだ。
いやらしい青い匂いがほのかにした。
鈴木は美青年のそそり立つペニスを握った。それは熱く、ドクドクと脈打っていた。美青年といえども、やはりペニスは彫刻のように美しいわけではなかった。それは別の生き物のようで、グロテスクであった。
しかし鈴木はそれを舐めることに抵抗はなかった。むしろ本能的に貪りたいと思った。
アイスキャンディーを食べる時のように、鈴木は彼のペニスをくわえ舐めた。悲しいことに美青年のペニスは鈴木とは比べ物にならないほど大きく、しゃぶるのに苦労した。
アイスのように溶けてはくれず大きさはそのままだったが、彼の先端から溢れるカウパーで濡れてテラテラと光っていた。
ジュルッチュパッチュパッジュポッジュポッヌポッ
鈴木が美青年のペニスをむしゃぶる音だけが部屋に響いた。
「ぁ………っ、…ぁん………ん、」
美青年のきりっとした眉の間が少し険しくなった。小さく呻き、体を震わせ美青年は射精した。鈴木はそれを躊躇わず飲み込んだ。苦いそれは喉に絡み付いた。しかし不味いとは感じなかった。先端の方に精液が少し残っていたので、じゅるじゅると吸い上げると、美青年は脚をびくつかせ「あっあっ」と声を漏らした。
睡眠中であると意識的に声を我慢することがないので、美青年の色を帯びた声ははっきりとしていた。
美青年のペニスは射精したきり萎えてしまったが、鈴木の方は張り詰めていた。
鈴木は美青年の脚を開かせた。膝を曲げがに股にさせると、滑稽な姿と同時にいやらしさが増した。
「はぁー……っ、はぁー……」
吐く息を震わせながら、鈴木は美青年の股へと顔を寄せた。
アナルを指でつつく。美青年に反応が見られなかったので、鈴木は舌で試した。
美青年は擽ったそうに体を小さく震わせた。
ちろちろ舐め唾液で濡らし、舌先でまたつついた。アナルはひくつき、鈴木の舌の侵入を許した。届く範囲で鈴木は舌を動かし美青年の中を舐めた。
おそらく美青年にとって鈴木が初めてであろうとする行為をしていることが、鈴木は嬉しかった。
徐々に広がっていくアナルへ舌を出し入れする。唾液で濡れ濡れになってしまったそこを吸う。
舌では届かぬところを弄りたくなった鈴木はまた指を伸ばした。念入りに舐め上げた美青年のアナルは鈴木の指を難なく受け入れた。
美青年の中の肉が鈴木の指全体を柔らかく包み込む。鈴木は美青年の秘密を知りたくて仕方がなかった。探るように指をくにくにと動かした。
「ぁっ」
美青年は声を漏らす。無意識に出た声の場所を、鈴木はまた指でついた。
「ぁん」
アナルに指を入れただけなのに、美青年のペニスは頭を上げた。そこを刺激する度に彼のペニスは反応した。まるで生きているように動くので鈴木は可笑しかった。
アナルにはまだ余裕があるようなので二本目の指を挿入した。
内壁を擦る度美青年は眠りながら喘いだ。
ある一点をつくと美青年はいちいち声を出すので、鈴木はそこ目掛けて指を速く動かした。
「ぁん、ぁっ、ぁっぁっあっ」
またカウパーが垂れる。
鈴木のペニスは限界であった。先程指で感じた美青年の内壁のあたたかさを自分のペニスで感じてみたいと感じた。
鈴木は指を抜き、変わりにペニスを挿入した。
ニュプッヌッヌプ〜ッ
美青年のアナルはぬっぽりと鈴木のペニスを飲み込んだ。
内壁にペニスが包み込まれた時、鈴木は思わず射精した。鈴木は経験がなかったのである。
「とろとろケツマンコに中出しぃ…っはぁー……っ」
美青年の中へ精液を出してしまったことに鈴木は興奮し、勃起は継続していた。我慢出来ずに鈴木は腰を動かした。ゆっくり引き抜き一気に挿入するのを鈴木は繰り返した。
「あぁ、はぁ…っ、んん、あぁん」
美青年の美しい寝顔は快感に耐える妖しい表情へと変わっていた。
鈴木は上を向き、あまりの気持ちよさに涎を垂らしながらとにかくペニスを抜き差しした。
ペニスがアナルを掻き混ぜる音が卑猥で、鈴木はより音が立つよう激しく動いた。
「ん、んん〜っ」
美青年はまた眉間に皺を寄せて射精した。ビュービューと精液が飛び出し、腹の上にぽたぽた落とす美青年。
眠っている中醜い男にアナルを弄られ射精してしまう美青年があまりにも哀れで、鈴木は同情した。
しかし鈴木はまた美青年の中へと射精したのだった。
ペニスを引き抜くと、どろりと鈴木の精液がアナルから溢れた。
鈴木はそれを掻き出すわけでもなく、美青年に下着を穿かせた。
身なりを整えさせて、顔にかけた精液は自分で舐めとった。
改めてまじまじと美青年の顔を見る。
美しかった。輝いているようだった。未来の明るい美青年を犯したことに、鈴木は後悔などなく、ただただ征服感に満たされていた。


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