出勤してきた社員は皆、ロビーに入った途端度肝を抜かれた。
「ほらほら豚山ァ!みんな出勤してきたんだから、ちゃんと挨拶しなきゃ!」
ロビー中に南の楽しそうな声が響く。
南の前には、全裸で柱に縛りつけられた賀田山がいた。
脚は大きくM字に広げられていて、よく見ると足首に付けられている枷の鎖が首輪まで繋がっている。
この体勢以外にはなれない状態で、おまけに鼻フックまでさせられていた。
そんな情けない姿を、賀田山は社員の前に晒されていた。
「おっ、おっ、おは、おはようございまふ…っ」
汗を流しながら必死に挨拶をした賀田山の剥き出しの尻を、南はブーツで踏み付けた。
ピンヒールがぐりぐりと尻肉に食い込んでいく。
「なに豚のくせに人間様の言葉喋っちゃってんの?豚は豚らしくしなよ」
賀田山は痛みに悶えながらも、口を開いた。
「ブッブヒッ、ブヒ、ブヒッブヒィ…」
「もっと大きな声で!」
「ブヒィッ!ブヒッブヒィッ!!」
紛れもないSMプレイを目撃した社員たちは、皆顔を真っ青にして二人の横を通っていく。
「え、えげつねぇ…」
「賀田山さんって南ちゃんに処理してもらってたんだな…」
社員ドン引きの冷たい目や、好奇の目に晒されて、賀田山は羞恥と屈辱を全て興奮に変えていた。
ペニスは腹に付くのでは、と思うほど硬く反り返り、だらだらと我慢汁を溢れさせている。
「おはようございます、南さん」
皆関わらぬよう遠巻きに通っていくなか、南に声をかけたのは東雲だった。
「あ、葉!おはよー。今日遅いね?」
「専務が体調不良でお休みなんです」
東雲と南が顔色一つ変えず、普通の会話をしているのを見て、周りの社員はさらに戸惑った。

「おー今日は随分派手にやってんだなぁ」
「うわ、すげぇな」
明るい調子で入ってきたのは性欲処理課長の久遠と、間宮だ。
「あ、おはよー!」
「おう、おは…」
「ちょちょちょちょっと!久遠くんっ!」
人事部長の幹原が、入り口の方から慌てた様子で南と久遠の間に割り込んだ。
久遠は部下とのスキンシップを邪魔されて眉間に皺を寄せる。
「なんだよ」
「なんだよじゃ!ないだろう!朝からロビーでこんなことをして!君の部下は何を考えてるんだ!今すぐやめさせなさい!」
幹原は唾を飛ばしながら久遠に訴えた。
そんな幹原に目もくれず、東雲は久遠の傍にいる間宮に血走った目でガンを飛ばす。
「ちょっと間宮さん…なんで課長と出勤してきてるんですか?抜け駆けとか本当やめてくれませんか」
「たまたまそこで一緒になっただけだっつーの、下剤しまえや」
「君たちも何を普通の顔してるんだ!!」
間宮と東雲の様子を見て、幹原は声を荒げる。
そんな幹原を無視して、南は賀田山のギンギンに勃ち上がったペニスを踏み付けた。
「ひぎぃいっ!」
「だから豚らしく鳴けってばっ!!」
気に食わなかった南は、今度は賀田山の睾丸を蹴り上げた。
「ブヒィイイイッ!!!」
それを見た幹原はさらに青い顔で久遠に訴える。
「彼は会計部長だ!こんなことしていいと思ってるのかね!」
「こんなことって言ってもなぁ…」
久遠は煙草を口に咥える。
咄嗟に東雲がそれに火を着けた。
「ここは!禁煙!」
幹原の額にぴきぴきと血管が浮き出るが、久遠は気にせず煙を吐いた。
「部長…、社外と食堂以外なら、いつでもどこでも性欲処理していいのが処理課だろ。これはれっきとした性欲処理だぜ」
口の端を上げてへらりと笑う久遠に、幹原は唇を噛む。
「だからって!こんな晒した状態で処理する奴があるか!社員全員が見ているんだぞ!」
「今更何言ってんだか…、うちの部下は糞社員に全裸に剥かれて、会議室でも廊下でもどこでも相手をしてんだぜ。それと何が違うってんだ」
「それとこれとはッ」
「同じだよ。…まぁ、そんなに心配しなくてもよぉ。SMの女王様ってのは案外優しいからよ。本当に止めたい時の合図ってやつを、用意してくれてるもんだぜ。だからこの行為が続く内は、賀田山部長の本望ってことだよ」
「………………っ、」
久遠の言葉に、幹原は何も返せなかった。
「おう、行こーぜ」
久遠が間宮達に声をかける。
「ほどほどにな」
「じゃあ、南さん、またあとで」
「うん、あとでねー!」
とくに顔色一つ変えない処理課と、皆に手を振っている南を遠く見つめながら、幹原は自分の部署へとぼとぼと移動した。

幹原が下がって邪魔者がいなくなったところで、南は口を開いた。
「実は南、いつもより早く出勤してきたから、まだおまんこ慣らしてないんだけどぉ」
そう言いながら、ピンヒールで賀田山のペニスを痛めつける。
「ぐっ、ぅ、ブ、ヒ」
「慣らさないままこぉんなガチガチのおちんぽ入らないしぃ。舐め舐めしてもらおっかなぁ」
南の言葉に賀田山は興奮した。
南のアナルを舐めることが出来るなんて、ご褒美である。
「ブヒッブヒッ」
賀田山は豚のように鳴きながら頷いた。
しかし南が素直に舐めさせてくれるわけもない。
南は二人のことを遠巻きに眺めていた社員達を見渡した。
そしてひそかにスラックスの下で勃起している社員を見つけ出して、指を差す。
「ちょっとそこの豚ぁ。あんたに南のおまんこ舐めさせてあげる」
「!?」
「ブーッ!」
南に指名された社員と賀田山は驚いた。
「ほらほらぁ。南のおまんこぺろぺろしたくないの?ぐずぐずしてると他の雄豚に舐めさせるよ!」
指名された社員はそう言われて、南の元へおそるおそる駆け寄った。
周りで見ていた他の社員たちがざわつく。
「あいつもドMかよ…」
「やべーじゃん」
周りの社員の言葉に、指名された社員は恥ずかしそうに俯いた。
「はい南の新しい豚ちゃん。さっさとスーツ脱いで」
「えっ!?」
「いいから早く!」
南が社員の股間を蹴り上げる。
社員は痛がりながら、震える手で急いでスーツを脱いだ。
「あ、靴下は履いてていいよ!その方が間抜けって感じだし。じゃ、ほら、ここに仰向けに寝転がって」
靴下だけを残した社員は、南の指示通りロビーの床で仰向けなった。
賀田山からは社員のガチガチのペニスと間抜けな靴下姿が見えていた。
「舌突き出して」
南に命令されて、社員は尖らせた舌を出した。
南は賀田山の方を向きながら、社員の顔の上に跨がる。
「まだ勝手にぺろぺろしちゃだめだからね」
南はそう言って、自分で腰を動かして自分のアナルに社員の舌を当てた。
「あっあっ!あーんっぬるぬるぅ」
南は楽しそうに腰を動かして、アナルの表面に舌が当たるようにした。
南のいやらしい腰使いと羨ましさで、賀田山は目を血走らせた。
「あんっ、あっあっきもちいぃーっ」
南はカクカク腰を動かした。
舌を突き出している社員は賀田山のようにガチガチのペニスから我慢汁を溢れさせる。
「あはは、見て豚山ァ!新しい雄豚ちゃん、南のおまんこ舐めてこぉんなにエッチなおつゆ垂らしちゃってるよぉー」
賀田山は羨ましさにフガフガと息を荒くした。
南はそんな賀田山を見てほくそ笑む。
そして少し腰を上げて、自分の下にいる社員に話しかけた。
「ねぇ、イきたい?南のおまんこ舐めながらシコシコしたい?」
社員はコクコクと何回も頷いた。
今回はあくまでも賀田山の性欲処理である。
南はこの途中参加の社員には甘くするつもりでいた。
「ふふ、いいよ。特別に人間様の言葉使わせてあげるから…雄豚らしく女王様が満足出来るような、いやらしーい言葉でお願いすることが出来たら、させてあげる」
南の言葉に、周りで興味本位で見ていた社員達が怖じ気付いた。
こんな目に遭っているところを他の社員に見られているなんて、もしあれが自分だったら耐えられない、と、社員達はそう思った。
南の下にいる社員は涙目になりながらも、イきたさのあまり震える唇を動かす。
「お、お、お願いします…っ、み、南様のっ、し、神聖なおまんこを、舐めさせていただきながら…っ!雄豚ちんぽを擦らせてくださいぃ…っ」
南は社員の言葉を聞いて少し悩んだ。
「うーん。四十点かな…でもまぁ初めてだし、これからどんどん調教してあげるからね。今日のところは許してあげる」
南はそう言って、今度は思い切り社員の顔の上に座った。
「ほら、南のおまんこを解すありがたーいお役目あげる上に、だらしないそのビキビキちんぽごしごしするのも許してあげるんだから、しっかりぺろぺろしてよ」
「はひはほーほはひわふ!!」
社員は南の尻に潰されながらお礼を言うと、自分のペニスを扱きながら南のアナルをべろべろ舐め回した。
社員の夢中な舌使いに、南は満足げな表情を浮かべる。
「あっあっあっあぁ〜んっすごぉい、ぺろぺろさいこぉ…っ!あぁんっ」
社員の顔に座りながら腰をくねらせ感じている南と、南のアナルを舐め回しながら激しくペニスを擦っている社員の姿を見て、賀田山は触らずとももう射精しそうだった。
羨ましさと悔しさが賀田山をとにかく興奮させるのだ。
あぁ、イきそうだ!こんな皆が見ているところで!
賀田山はそう思いながらも羞恥心が堪らなかった。
そんな賀田山の様子に、いつも調教している女王様の南はすぐに気付く。
「豚山ァ!」
南に呼ばれて、賀田山は驚く。
「南の中にその恥知らずなおちんぽハメて中出ししたいんなら!勝手に射精しないでよ!」
「そ、そんな、」
「豚ァッ!」
思わず普通の言葉を発してしまった賀田山を、南は厳しく睨みつける。
「ブッブヒィッ!」
賀田山は泣きそうな声でそう言いながら、襲いかかっていた射精感を頑張って堪えた。
一方で南のアナルを舐めて解している社員は、脚をがに股に開いて、ガチガチのペニスをめちゃくちゃに擦る。
「あっあんっあぁっいいっあぁんっはぁっ、雄豚ちゃんっ、舐めるのすっごく上手じゃん…っあぁあんっ」
南は気持ちよさそうに社員の顔の上で悶える。
「あっんっ、ほらっ、ちゃんと中の方もしっかり舐めて…っ」
南の指示通り、社員は南のアナルの中へ舌を挿入してくぽくぽ動かした。
「あぁんっあっあっあぁっ舌なのにぃ、あんっ南の中で暴れてるぅ…っ」
南は社員の舌使いにかなり満足していた。
「気持ちいぃ…っあっあっ、南もおちんぽ弄りたくなっちゃったぁ…っ」
南はそう言いながら、長いワイシャツの裾を捲り上げた。
南のペニスも勃起して、我慢汁がいやらしく光っていた。
「ブヒヒィ…ッ!ブヒィッ!」
賀田山は南のいやらしいペニスを目の当たりにして、精液がぐんぐん上がってくるのを感じた。
それを必死に止める。目がさらに血走った。
そんな賀田山に見せつけるように、南は自分のペニスを擦り出す。
「あっあっあんっすごっあんっ手止まんない…っあぁんっ雄豚に舐められながらオナニー気持ちいぃんっ」
周りで眺めていた社員も唾を飲む。
「南ちゃんのオナニーやらしすぎだろ…」
「賀田山さん地獄だろうなぁー」
周りで見ている社員ですら南のいやらしい姿に釘付けになるのだ。
賀田山は本当に辛かった。
そして南の下にいる社員も、アナルを舐めていることに加えて、南のいやらしい行動や言葉に大興奮だった。
「ひふっ!!ひふっ!!」
「あっあっほらっいいよっ皆が見てる前でっ南のおまんこぺろぺろで精液噴射して恥かきなよ!」
「っ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
社員は腰を浮かしてビクンビクンと跳ねながら射精した。
噴水のようにビュービュー飛び出していく。
南はそれを見て喜びながら笑った。
「ブヒィインッ!」
そんな時に賀田山が一段と大きな声を出した。
皆が賀田山の方に目を向ける。
すると耐えに耐えたものの、ついに我慢が出来なくなり、射精していた。
賀田山は痙攣しながら情けない声と精液を漏らす。
「はあ…?」
南はご機嫌な顔を変えて眉間にぐっと皺を寄せた。
そしてゆっくりと立ち上がる。
「何やってんの……?」
南は賀田山の方へ歩み寄る。
「み、みなみさま…っ」
賀田山が南を呼んだ途端、南は賀田山のペニスをブーツで踏みつける。
「豚のくせに人間様の言葉使うなって!!何回言ったらわかるのこの豚ァッ!!」
南は何回も何回も賀田山のペニスを踏みまくる。
「ブヒィインッ!ブヒィインッ!」
「このクズがっ!!せっかく南があんたの性欲処理に付き合ってるっていうのに!!」
南は賀田山の頬を片手でぎゅっと掴みながら睨みつけた。
「よくこんなだらっしないおちんぽを、南にハメようとしたよね…?え?そんな資格ないよねぇ?命令の一つも聞けないクズなのに!!」
「ブヒッ、ブヒィッ」
「あんたはこれで充分でしょ」
南はそう言うと、賀田山の顔面に思いきり唾を吐いた。
「ブヒィッ!」
「もう黙って」
南はそう言うと、柱のそばに放置されていた賀田山の下着を賀田山の口の中に突っ込んだ。

「新しい雄豚ちゃーん?」
南は仰向けに寝転がっている社員を呼んだ。
社員は慌てて起き上がる。
「豚山が言うこときけないクズだからぁ。ご褒美は雄豚ちゃんにあげるね」
南は社員の前にしゃがむと可愛く笑顔を見せた。
自分にだけ向けられた最高の笑顔に、社員は胸を打たれ、一生付いていこうと単純に誓う。
「その代わりぃ、豚山が自分の愚かさを後悔して心底反省して死にたくなるくらい、いやらしくハメてね」
社員は何度も何度も頷いた。

南をロビーの床に寝かせるわけにはいかないため、社員はまたもや仰向けに寝転がった。
すっかり勃起しているペニスの上に、南は跨がる。
「ふふ、出したのにガッチガチ…。南のご褒美嬉しいんだね」
南はそう言いながら、また賀田山に見せつけるように、ゆっくりと腰を下ろしてアナルへペニスを挿入していく。
「あっあぁ…っ雄豚ちんぽきたぁ…っ」
「み、南さまァ…っ!」
社員は南のアナルの柔らかさと温かさに腰が砕けそうになる。心底気持ち良さそうな声で、南の名を呼ぶ。
賀田山は南のアナルに社員のペニスが挿入されているのを目の当たりにして、またペニスを勃起させた。
「さぁ、雄豚ちゃん。南のおまんこにハメさせてあげてるんだから、いっぱい動いてっ」
南にそう言われて、社員は下から頑張って突き上げた。
パンッパンッという音がロビーに響く。
「あっあはぁっあんっいいっいいっ雄豚ちんぽ最高っ!あっあっあっ」
社員は全力で南の中を抉る。
南は満足そうな表情で下からの快感に悶えた。
「あっあっあはぁんっあんっ深いとこまで来てるっあぁっあぁんっいいっいいよぉっ」
南の喘ぎ声を聞きつけて、仕事をしていた社員達もまたロビーに集まりだした。
「え、賀田山さんじゃないんだ」
「賀田山さんはずっと放置されてるぜ」
「こえぇー…あんなの見せつけられたら耐えられねぇよなぁ」
社員達はそう言いながらペニスをハメられて喘ぐ南を見つめる。
南の処理は内容が内容だけに、今まで表だってされることはなかった。
ドM社員は周りにバレないよう部屋で処理してもらっていたのだ。
そのため南に処理を頼んだことがない社員からすれば、南のこんなにエロい姿を見るのは初めてだった。
「南ちゃん可愛いよなぁ、なんか勃ちそう」
「バカ、勃ってんのバレたらあいつらみたいにされんぞ」
普通の社員も思わず魅入ってしまうような南の姿を、間近で見せ付けられる賀田山は気が狂いそうだった。
しかしこういうやり方が、ドMの賀田山の心を擽りまくる。
それを理解して敢えてこうしてくれているのだと思うと、賀田山はますます南のことが好きになった。
この忠誠心は一生消えることはない、そう思いながらペニスの先をまた濡らす。
「あんっあぁっ雄豚ちゃんっあぁんっ気持ちいいよっ南の好きなとこいっぱい突いてぇっ」
社員は頑張って南の前立腺に当たるように腰を振る。
かなりの体力が消耗されるが、そんなことは苦ではなかった。
南に気に入られたい、南に喜んで貰いたい、その一心で社員は腰を振りまくる。
「あんっあんっそこっそこぉっあぁんっ雄豚ちんぽぐちゅぐちゅいいよぉっ!あぁあんっイッちゃう、イッちゃうよぉ…っ」
南はそう言ってワイシャツの長い裾を捲り上げた。
下にいる社員に、南の勃起したペニスが丸見えになる。
自分が突き上げる度に南のペニスがぷるんぷるんといやらしく跳ねることに気付いた社員は、それを見たさにさらに速く腰を振った。
「あっあっイクっイクっ!雄豚ちんぽでイッちゃうぅっ!あぁあんっ」
南はそう喘ぎながら射精した。
社員の腹の上にぽたぽたと落ちていく。
「はっ、ぁっ、嬉しい?南の精液、体にぶっかけられて…」
「う、嬉しいですっ…!南様の尊い精液ぃっ!」
南は自分の精液を広げるようにして社員の肌を撫でた。
「もう南の雄豚なんだから…南の匂い体に染みこませてあげるね…っ」
撫で回しながら、南は社員の乳首をきゅっと抓る。
社員のペニスが中でビクビクしていた。
「乳首弄られて感じるなんてへんたぁーい!ふふ、ほらっもっともっとその変態雄豚ちんぽで突き上げて…っ!」
南にそう煽られて、社員はまた下からガンガン突き上げた。
「あはぁっあんっあんっあぁんっさいこぉっ!あぁあんっ」
社員に揺さぶられながら、南は賀田山の方をちらりと見た。
賀田山はドキッとしながら南を見つめる。
「ねぇ豚山ぁ。あんたって南に中出ししたことあったっけ?」
賀田山はすぐに首を横に振る。
いつもイきそうになる直前で南がペニスを抜いてしまい、外に出してしまうことが多かった。
「そっかぁ」
南はそう言って意地悪に笑った。
賀田山の心がざわつく。
「じゃあ新しい雄豚ちゃんっ、豚山よりも先に、南の中に精子出させてあげるねっ」
「!!??」
賀田山が目を見開く。
南は楽しそうにしながら、アナルをきゅっと締めた。
「はっあっ!南さまぁっ!」
「ほらっイッていいよっ!南の中に雄豚ちゃんの精子ビュービュー出してっ!」
社員は堪らなくなり、南の腰を掴むと、下からガンガン突き上げた。
ロビーに肉が激しくぶつかる音が響く。
「おおっおぉっはぁあっ南さまぁあ」
「あぁんっはげしっあっあんっあぁんっいいっいいよぉっあぁんっ」
「おぉうっ」
社員は呻きながら南の中で射精した。
びゅくびゅくと熱いものが注がれていく感覚に、南は恍惚とした表情を浮かべた。
「はっあっ、熱い…っあぁん…最高、雄豚ちゃん…っ」
賀田山は気が狂いそうだった。
さっき間近で見た、精液を噴水のようにビュービューと噴射させていたあの光景。
それが南のアナルの中で同じように起こっているのかと思うと興奮と絶望が入り混じった。
そんな賀田山のことを気にもせず、南は満足そうにしながら、腰を浮かして社員のペニスを抜いた。
「またいい子にしてたら…明日からも構ってあげるね」
南はそう言って、力尽きて起き上がれないでいる社員の額にキスを落とした。
そして感動している社員を置いて立ち上がると、賀田山の方へと移動した。
賀田山は目を血走らせて、涙や涎で顔をぐちゃぐちゃにしながら南のことを見ていた。
「命令一つも聞けないゴミクズにも、南の豚に戻れるチャンスをあげる」
南はそう言いながら、賀田山の口の中に突っ込んでいた下着を指先で掴んで取り出した。
「ブヒヒィ…」
賀田山は南の名前を呼びたかったが、散々言われ続けてやっと学び、豚のように鳴いた。
「豚ってのは綺麗好きだからね…?中出しされた南のおまんこを、ぺろぺろ舐めて綺麗にしてくれたら許してあげる」
「ブ、ブヒィ…ッ」
賀田山は戸惑った。
南のアナルなら何時間でも舐め続けられるが、他人の精液まで舐め取るのは嫌だった。
しかしそれを断る選択肢など、賀田山には用意されていない。
舐めて綺麗にする一択である。
「はー…っ、南ちゃんえっぐ…」
「でもあれが嬉しいんだろ…賀田山さんのちんこめっちゃ反ってるしな」
「腹に付きそうじゃん…、まじでドMなんだろうなぁ」
社員たちにしっかり見られている中、南は賀田山に向かって尻を突き出した。
自分の手で尻肉を掴みアナルがくぱっと広がるようにして見せつける。
他人の精液を垂らす南のアナルを見て、賀田山が興奮しないわけがなかった。
涎をだらだら垂らしながら、舌を突き出す。
「ほら早くぅ」
南がいやらしく尻を振って誘うので、賀田山のペニスはビクビク動いた。
「ブヒィ…ッ」
あと一センチで舐められる。
そんなところで、二人に近付く足音がロビーに響いた。
南も賀田山も、周りで見ていた社員達も、一斉に足音がする方へ目を向ける。

「いやぁ、楽しそうでなにより」
二人の元へ現れたのは、社長と秘書の如月だった。
胡散臭い笑顔と人形のような冷めた表情の二人の視線は南に向けられている。
南は真っ直ぐ立ち直して賀田山から二歩ほど離れた。
おかげで賀田山はお預けを食らう。
「さすがだね、南くん」
「…神道帝…」
南は社長の笑っていない目を真っ直ぐ見つめた。
南が社長を呼び捨てしたことに、如月は眉をしかめる。
「南さん、社長に向かってその態度は…」
「うるさい、金魚の糞」
南の言葉に如月は絶句して青い顔をする。
そして関わると面倒なことを察して、社長を見つめた。
「なんか用。今処理中なんだけど」
強気な南の態度に、社長はとくに苛立つこともなく笑みを浮かべる。
「君では無く…そこの賀田山部長に用があるんだ」
社長に名前を呼ばれて、賀田山はあからさまにビクついた。
まさか社長にまでこんな姿を見られるとは思っていなかったのだ。
「今書類の整理をしていてね…会計部長の印がどうしても必要なんだよ。悪いが中断してくれないかな」
「処理って言ったってこれは南の仕事なんだけど。仕事の邪魔をしないで」
南の言葉を聞いて、社長は真っ直ぐ南の目を見つめた。
その目が冷たすぎることに、南は気付く。
「仕事中上司に呼ばれればその仕事は中断するだろ?それと同じだよ」
「………………」
南は腑に落ちなかった。
この性格の悪い社長が、こんなに面白い状況をたかが印の一つで止めさせるわけがない。
むしろこういうことは楽しんで見ているタイプの人間だ。
それなのになぜ邪魔をするのか。
南はそれに気付いて舌打ちをしたくなった。
社長は単純に、処理課が他の社員の立場よりも上に行くのが気に食わないのである。
処理課員は虐げる者ではなく、虐げられる者でなくてはならない。
その考えに今回の公開SM処理は反しているのだ。
南は社長の身勝手さに溜息をついた。
「ま……、べつにいいよ。今は社長っていう立場利用して、好きなだけ粋がってなよ」
「…今は、とは?」
社長の口元だけの笑みに、南は口の端を上げて燃えたぎる瞳を鋭く向けた。
「いつか必ず、あんたを南の雄豚にしてあげる」
「……へぇ、それは楽しみだな」
社長はそう言って一歩、二歩と南に近付いていく。
そして目の前で立ち止まると、小さな女王様を見下ろした。
「今度私の部屋に来たまえ。声が枯れるまでいっぱい鳴かせてあげよう」
「………」
南は社長の襟を引っ掴むと、思いきり唾を吐きかけた。
それはねっとりと社長の頬を汚す。
「しゃ、社長…っ!」
慌てて如月が駆け寄り、汚れた頬をハンカチで拭う。
「なんてことを…!」
南に文句を言おうと口を開いた如月の横を、南は平然とした顔で通り過ぎる。
「あれ、あんたが外しなよ」
そしてまさかの一言を残されて、如月は焦りながら賀田山に目を向ける。
だらしない体を首輪や枷で拘束されている賀田山を見て、如月は泣きそうになった。
「な、なんで僕が…」
文句を言おうと如月が振り返った時にはもう、南は遠くを歩いていた。



「最近南さぁ、朝と帰りしか見なくない?」
処理を終え、処理課で休憩をしていた佐倉がそう呟いた。
「あー、この間の処理がきっかけで、南の指名が増えたらしいぜ」
間宮は煙草の煙で輪を作りながら言った。
相変わらず指名が少ない新穂がそれに反応する。
「噂のやつ、そんなに凄かったんですか?俺休みだから見てないんスよー」
「まぁドMには堪んねぇんじゃね。俺が担当してた奴らも何人か流れたしな。楽ンなっていいんだけどよ」
「間宮さんの責め方じゃ物足りなかったってことッスか?」
「まぁ−、それだけじゃないよねぇ」
新穂の疑問に佐倉が答える。
「南の凄いところはさ。ちゃんと皆に愛情込めてるってところだよね。どんな苛め方をしたら喜ぶか、人それぞれ違うからさ。豚とか呼んでるけど、その豚さんたちのことそれぞれ想いながら苛め方変えてるんだよ。結構優しい女王様なんだよねー」
「へぇー」
新穂は頷きながら、佐倉のことをじっと見た。
「佐倉さんってこういう時素の年齢出るッスね?」
「やだなにー!?佐倉九才だよー!?」
「バレる嘘やめろ」

「南様お許しくださいいいぃっ!!!」
わいわい騒いでいると、廊下の外から大きな声が聞こえた。
三人は固まって廊下の方を見る。
「ついてくんなって言ってるでしょ!!南の命令無視した豚が悪いんだから!!」
「申し訳ございませんんっ!次は必ず守りますからぁっ!!お願いですっ!!その御御足で私の股間を蹴り飛ばしてくださいぃっ!」
「ブーツが汚れるから嫌!!あんたなんかそうやって床に擦りつけて勝手にイッたらいいでしょ!!」
「みなみさまぁああ゙あ゙あ゙」
三人は口を開けながら互いに目を合わせた。

「……優しい…女王様……?」
新穂の言葉に佐倉は気まずそうにした。
「うん……でもやっぱ、女王様は…女王様だよね……」
「…………………」

その後も廊下の方からずっと、悲痛な豚の鳴き声が響いていた。

back

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -