椎名


椎名に夢中になっている企画部の澤田は、どうにかして椎名を本気で喘がせたいと思っていた。
官能小説のプレイを全て完璧に再現できる椎名に皆興奮しているが、恐ろしいのはそれが全て演技だと言うこと。
喘ぎも射精も、潮吹きですら、全て演技。
やはり男であるからには、演技する相手に満足いくはずがない。
本気で鳴かしてやるんだ、そう意気込みながら、いつも椎名に処理の相手をして貰っていた。

何回、いや何十回と椎名の処理を見てきて、澤田はようやく椎名の感じるポイントを掴んだ。
性感帯の場所や体位は関係ない。
官能小説を愛読する椎名にとって、状況を言葉にするのが大切なのだ。
今どういう状況なのか。
つまり実況をすることで、椎名の興奮が高まっていく。
椎名は新しい官能小説を呼んだだけで射精出来る。
それは演技ではなく本能だろう。
状況を言葉で表されて、その様子を頭の中で描き、椎名は興奮するのだ。


「では僕は本を読んでますから、ご自由にどうぞ」
そう言って四つん這いになった椎名はベッドの上で読書を始めた。
突き出された尻を見て、澤田は今日こそ椎名の本当の喘ぎ声を聞いてやると決心した。
澤田は息を荒くしながら、椎名の尻を撫で回した。
「椎名ちゃんのちっちゃいお尻…もちもちしてて可愛いね…」
椎名は返事をしなかった。
しかしこれは会話をしようとしているわけではない。
どんどん実況をしていくことが大事なのだ。
澤田は感触を褒めながら椎名の尻をぐにぐに揉みしだいたり、撫で回したりする。
そして時々わざとアナルがくぱっと開くように尻肉を揉んだ。
「椎名ちゃんのピンク色のアナル、ヒクヒクしてるよ…。おとなしい顔してスケベだなぁ」
澤田はそう言いながら椎名のアナルに舌を這わした。
椎名は特に声を漏らしはしない。
「あぁ〜、椎名ちゃんのアナルおいしいよ…っ!エッチな匂い…!あぁっほらっ、柔らかいね、舌入っちゃうよ…!」
澤田はそう言って椎名のアナルに舌をねじ込んでいく。
処理の為に前もって解されているアナルは柔らかく、すんなりと澤田の舌を受け入れた。
「椎名ちゃんっ椎名ちゃんのアナルぅ」
ちゅっれろっれろっちゅぱちゅぱっちゅるっくぽくぽくぽくぽくぽれろぉっちゅぱちゅぱっちゅっちゅっれろれろれろんっぺろっぺろっ
「椎名ちゃんどう?気持ちいい?アナルぺろぺろどうかな?」
澤田は自分で鬱陶しく思うほど椎名に話しかける。
返事はない。
澤田はめげずに、アナルを舐めながら椎名のペニスをそっと握った。
「はぁっ、はぁ、椎名ちゃん…っおちんちんちょっと硬くなってるね?はぁっアナルぺろぺろ良かったの?声出さないのにおちんちんは喜んでるんだね」
澤田は椎名のペニスをくちゅくちゅ扱いた。
その度に椎名のアナルが反応するので、澤田は楽しくなる。
「おちんちん触るとアナルきゅんきゅんして可愛いねぇ、はぁっはぁっおちんちん気持ちいいの?」
くちゅくちゅくちゅくちゅしこしこしこしこっくりくりくりっくちゅくちゅくちゅくちゅっ
ぺろぺろっちゅっぢゅるるっちゅぱちゅぱれろぉんっぬぽぬぽぬぽぬぽちゅるっちゅっちゅっぺろぺろぺろぺろぉっ
澤田は実況を交えながら、とにかく夢中でアナルやペニスを弄くり回す。
すると椎名のペニスの先から我慢汁がとろりと溢れ出した。
しこしこと扱いている澤田は、濡れた感触がしてすぐにそれに気付く。
喘がないにせよ、感じてはいるのだ。
「エッチなおつゆ出てきたよ…。おちんちんシコシコされながらアナルぺろぺろされるの気持ちいい?」
椎名のアナルがひくひくと澤田を誘惑する。
澤田は挿入したい気持を抑えながら、今度は睾丸を優しく揉みつつアナルを舐める。
「ぁ…っ」
椎名が小さく声を漏らす。
澤田はそれを聞き逃さなかった。
澤田は確信する。今日は本当に、念願が叶いそうだ。
さらに興奮しながら、椎名の会陰部をくにくにと弄る。
「ここもマッサージしてあげるね?あぁこの裏側に椎名ちゃんが雌になっちゃう前立腺があるかと思うと堪らないなぁ…っ」
「ひ、ぃ…っ、はぁ……っ」
椎名の体がびくびくと反応した。
澤田がずっと下品な実況をしているせいで、本の内容よりも、そっちに集中してしまうのだ。
椎名の頭の中に描かれるイメージは、本の中の情景では無く、澤田が弄くり回している自分の下半身だ。
決して自分では見ることが出来ない部分は、実際よりもさらにいやらしく想像してしまう。
椎名のペニスは我慢汁をさらに出して、シーツの上に垂らした。
「おつゆいっぱいだね椎名ちゃん、アナルもずっとひくひくして雌にされるの待ってるよ?ねぇ何でくちゅくちゅしてほしい?指と舌とどっちがいい?椎名ちゃんが一番好きなので弄くってあげるよ」
「っ…、…っ」
読書中は一切喋らない椎名を澤田は見つめた。
椎名は震える手で、読んでいた本を閉じる。
そして小さい口をそっと開いた。
「お…、おちんちん…挿れてください…っ」
澤田は体中がゾクゾクした。
今、小説の真似は一切していない。
椎名の本心で、おねだりをされている。
今からこの目で、この体で味わう快感は全て演技ではない本当の椎名の感じ方なのだ。
澤田は急いでスーツを脱いだ。
ペニスは既にガチガチに勃起している。
「いいよ、椎名ちゃん…!今から椎名ちゃんが大好きなおちんちん、とろとろのアナルにぶち込んであげるね…!」
澤田はそう言って、椎名のアナルに自分のペニスから漏れる我慢汁を塗りつけるようにくっつけた。
「ぁ…っ、あ…」
ぬめぬめした硬いペニスがぴったりとくっつけられて椎名はドキドキしていた。
早く挿入してほしい。
そう思うのに澤田はなかなか挿入してこない。
「そうだ椎名ちゃん、どの体勢でしたいの?どうやっておちんちんしてほしいのかな?」
澤田の質問に椎名は焦れる。
「こ、このまま…っ、このままおちんちん挿れてください…っ!動物みたいに…っちゅぽちゅぽしてぇ…っ!」
澤田は満足そうに笑みを浮かべた。
「よーし、じゃあこのまま俺と交尾しようね、椎名ちゃん!」
そう言って澤田はついに椎名のアナルへペニスを挿入した。
「あっ、あぁ…っ!」
椎名はシーツをぎゅっと握った。
澤田の硬いペニスが、どんどん奥へと入り込む。
「あぁ、椎名ちゃんっおちんちん全部入ったよっ!中うねってて、俺のおちんちんに絡みついてくる!」
澤田はゆっくりペニスを引き抜く。
「ひぃん…っ」
「ほらっこの吸いつき!俺のおちんちんと離れたくなさそうにしてるよ!」
そう喜びながらまたブチュッと挿入する。
「あぁんっ!」
「可愛いよ椎名ちゃん!おちんちん大好きなんだね!」
澤田は椎名の腰を掴み、へこへこと腰を動かしてペニスを出し入れした。
「ほらっほらっ椎名ちゃんっ動物みたいに交尾してるよっ」
へこっへこっへこっちゅぽっちゅぽっちゅぽっぬぢゅっぬぢゅっぐちゅぅっ
「あっあっおちんちんすごいぃ…っ」
「椎名ちゃんが女の子になっちゃうとこはどこかなぁー?おちんちんでいっぱいつんつんしてあげるねっ!」
澤田はペニスを抜いては勢いをつけていろんな角度からアナルを責める。
椎名はなかなか前立腺に当たらないペニスに焦れて、腰をくねくねと動かした。
「あっあっこっち…っ、おちんちんで早くこりこりしてください…っ」
「自分で腰振っていやらしいなぁ椎名ちゃんは!ほらっ自分で当ててごらん!」
腰の動きを止めた澤田に、椎名は頑張って前立腺に当たるように腰を動かした。
三回くらい試すと、見事ごりゅっと前立腺に当たった。
「あぁんっここっ、ここです…っ!ここぉ…っ!僕が感じちゃうとこぉ…っ」
澤田はいやらしい椎名の姿を眺めながらニヤニヤと思わず笑みを溢した。
また椎名の腰を掴み、今度は自分で椎名の前立腺を突く。
「ここだなぁっ?椎名ちゃんの雌スイッチは!」
前立腺をめがけて腰を振ると、椎名の揺れるペニスからは前立腺が突かれる度に我慢汁をぴゅっぴゅっと飛ばした。
「あっあっあっあっそこっそこいいですっあぁんっ気持ちいいっ!」
「椎名ちゃんの雌スイッチ、おちんちんでずっとこりこりしてあげるからなぁっ!ほらっほらっ」
澤田はぴったり腰をくっつけると、うねんうねんと腰を動かして、椎名の前立腺をペニスでごりゅごりゅ刺激した。
「あひっいっ!そんなエッチな動きだめです…っ!感じちゃうからぁ…っ!」
椎名は目を見開きシーツをさらに強く握る。
さっき澤田に弄くられた睾丸から精液がせり上がる感覚がした。
「ほらっ椎名ちゃんっ雌イキしていいんだよっ!精液びゅーびゅーしてごらんっ!」
こねんっこねんっごりゅごりゅごりゅっ
「あっあっほんとにイッちゃうっイッちゃうからぁ…っ!あぁあんっ!」
椎名は前立腺責めに悶えながら射精した。
我慢汁で濡れていたシーツを、さらに汚す。
澤田はイッたばかりの椎名のペニスにそっと手を伸ばした。
「おちんちんびちゃびちゃだ…。女の子にされるの気持ち良かったかい?」
「あぁんっ触っちゃだめ…っ敏感だからぁ…っ」
「アナルきゅんきゅんしてるよっ俺の精液搾り取ろうとしてるっ」
澤田はまたへこへこと腰を動かした。
「交尾だからねっ、ちゃんと種付けしてあげるからなぁ…!奥の奥まで精子でびちゃびちゃにしてやるぅ!」
「んひっいっあっあっ僕…っ、本当に雌になっちゃう…っ、あぁん…っ!」
澤田は射精感に震えながら腰を振った。
「ほらっほらっ出すよっ!椎名ちゃんの中に種付けだぁっ!」
澤田はそう言って椎名の中で射精した。
びゅくびゅく大量に注がれて、椎名はゾクゾクした。
「あぁ…っ熱いの奥まで来てる…っ」
椎名は熱い精液の感覚にうっとりした。


その日から椎名は、澤田の処理を頼まれる時は本を持って行かなくなった。

ちゅぽっちゅぽっぢゅっちゅるっじゅぽじゅぽじゅぽれろぉっ
「可愛いよ椎名ちゃんのフェラ顔…っ、普段真面目そうな顔してるのに、美味しそうに俺のおちんちんしゃぶってるなんて、むっつりスケベだね?」
「んっ…、澤田ひゃんの…、ん、おちんちんが美味しいのが、いけないんです…っ」
椎名はそう言って澤田のペニスの先端をれろれろ舐め回した。
「いけない子は椎名ちゃんだろ?ほら、顔に精液ぶっかけてもっとスケベな顔にしてあげるねっ!」
澤田は椎名の顔に先端を向けながら自分でシコシコと擦った。
「あ…っ、だめ…っ、眼鏡汚れちゃいます…っ」
「何言ってんの、眼鏡なんて顔射されるためにかけてんだろ…!ほらっイク!イク!イクよ!」
「ふあ…っ」
目の前で飛び出した精液に、椎名は目を瞑った。
眼鏡や頬に澤田の精液がかかる。
澤田は精液にまみれた椎名の顔を見て満足そうに笑った。
「あぁ、最高のエロ顔だよ椎名ちゃん…!今度は椎名ちゃんのアナルの中にぴゅっぴゅっしてあげるね!」
澤田はそう言って椎名を押し倒すと事前に解されているアナルに、勃起が治まらないペニスをぶち込んだ。
「あぁんっ澤田さぁんっ」
フェラの時から興奮していた椎名は、澤田のペニスがハメられたと同時に射精する。
「おっ?おっ?おちんちんハメられただけでイッちゃったの?本当にスケベだね椎名ちゃんっ!そんなに俺のおちんちんが好きなんだねっきゅんきゅんして喜んでるよっ!」
「あっあぁっ待ってくだひゃ…っまだ動いちゃだめぇ…っ!やぁあんっ!」
椎名の言葉を無視して、澤田は腰を振りペニスで突き上げた。
「あんっあんっあんっあんっおちんちんっおちんちんだめぇ…っ!」
にゅっこにゅっこにゅっこにゅっこちゅぽっちゅぽっちゅぽっちゅぽっぐりゅんっぐりゅんっぐりゅんっこねっこねっうりんっうりんっ
「んひっひっあっあぁっ!エッチなのだめぇっあっあぁんっ」
澤田はいやらしい腰使いでアナルを責めながら、椎名のワイシャツを引きちぎるように前を開く。
外れたボタンが床に転がった。
「あぁっおっぱいもこんなにビンビンにしてっ!本当に女の子だなぁっ!」
澤田は椎名の乳首を指で抓るように引っ張った。
「やぁんっあっあっおっぱいだめぇっ」
射精して萎えていたペニスがまた頭を持ち上げる。
「あっあっ澤田さんっあぁんっおっぱい取れちゃうぅっ」
「おっぱい苛めるたびにおまんこきゅんきゅんしてるじゃないかぁっ…!本っ当にスケベな子だぁっ!椎名ちゃんは女の子だから、おちんちん触らなくてもイケちゃうもんなぁ!ほらっほらっおっぱいとおまんこ責められて潮噴きしてごらんっ!ほらぁっ!」
澤田の下品な言葉責めに椎名はぞくぞくしながら悶えた。
「んひっひぃっあっあぁ〜〜〜っ!あはっあぁんっだめっだめぇっ!あはぁんっ!」
触られることなく、ピストンされる度に揺らされるだけの椎名のペニスは、乳首とアナル、そして澤田の言葉にビクビクと反応していた。
「澤田ひゃっ、あっあぁっ…ほんとに潮噴いちゃうぅ…っ!あぁ〜〜〜〜…っ!」
もはや暗示に近かったのかもしれない。
小説の真似をして演技で潮まで噴ける椎名は、暗示に近い言葉責めに答えるように、本当に潮を噴いた。
澤田が腹に当たる生温い感覚に身を起こすと、椎名のペニスの先からはプシップシッと連続して潮が噴き出ていた。
「あんっひぃんっ!あっ!あっ!止まらないよぉ…っ!」
澤田や自分の体、シーツを濡らしまくりながら、椎名は止まらない潮を見つめた。
「最高だよ椎名ちゃぁん…っお漏らししてるみたいで可愛いよ…っおちんちんバカになっちゃったのかなぁっ?」
澤田は潮を噴き続ける椎名のペニスの先端に触れた。
「あ゙ぁああっ!触っひゃらめぇえっ!」
椎名は身を仰け反らせて叫ぶように喘いだ。
敏感になりすぎているペニスの先端を擦られると頭が真っ白になりそうだった。
澤田はおかしくなっていく椎名にひどく興奮して、先端をぐりぐり苛めた。
プシャップシャッとさらに潮が出る。
「ひあああっ!っ!ら、め、あああ〜〜…っ!っ!〜…っ!」
椎名は涙や涎を流して悶えた。
「んおっおぉっ」
アナルが今まで以上にぎゅうっと締まり、澤田はその快感に震えて中出しした。
椎名は止まらない快感の連続に気を失った。
「すげ……っ」
落ちた椎名を見て澤田は嬉しくなる。
気を失っても未だ噴き続ける潮は演技ではない。
澤田はまた興奮して、その後も勝手に椎名を使って処理をした。


椎名からの呼び出しで、久遠は仮眠室に向かった。
扉を開くと、ベッドの上にはいろんな液体で汚れた椎名が一人で座っていた。
「課長。すいません」
「おいおい…、大丈夫か?」
久遠は椎名に駆け寄り、持ってきたタオルで体を拭く。
「大丈夫なんですが、すいません、眼鏡を汚してしまって、前が見えなくて処理課に帰れそうになかったので……」
「おー、おぶってやるから心配すんな。しっかし、相手誰だ?結構酷いな」
久遠はぐちゃぐちゃの椎名の体を見て眉間に皺を寄せた。
「ぶっ飛ばしてやろーか?」
「いえ……それは大丈夫です」
椎名は澤田の下品な実況や言葉責めにひどく興奮したのだが、一つだけ引っ掛かったことがあった。
椎名はぼやけた視界の中の久遠を見つめる。
「課長」
「ん?」
「課長も、顔射される為にサングラスかけてるんですか?」
「あ?なんだそりゃ」
「いえ。なにも」
椎名のよくわらかない発言に首を傾げながら、久遠は椎名の体を綺麗に拭いた。
着替えに持ってきた新しいワイシャツを着せて、椎名をおんぶする。
「そういやお前、机の上に本置いたままだったぞ。良かったのか?」
廊下を歩きながら、久遠は後ろにいる椎名に言った。
「忘れてました」
椎名は久遠の肩に置いていた手を伸ばし、腕を絡めて抱き付いた。
いい匂いが、ふわりと香って心地よい。

「やっぱり、眼鏡と本は必需品です」
椎名の言葉に、久遠は笑って相槌をした。

back

×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -