居眠三兄弟・次男編


喫茶『sheep』は居眠家の三兄弟が営んでいる。
今回は次男、居眠維惹くん(19)のお話。



「いびき、今日合コンあるんだけど一緒にどう?」
講義が終わったあと、同じ学部の男が維惹に話しかけた。
維惹は面倒くさそうにその男を見る。名前を呼ばれたが、維惹はその男の名前を未だに知らなかった。
「興味ない」
「なんだよー、つまんねぇな。可愛い子来るらしいよ?」
「やめとけよ、あんな愛想ない奴」
しつこく誘う男を、別の男が止めた。
その男のことも、維惹は記憶していない。
「…俺、店の手伝いあるから」
維惹はそれだけを言うと、スタスタとその場を離れた。


「ねぇねぇ、今日はお兄さんはいないの?」
喫茶『sheep』は今日も繁盛していた。
夕方は長男の音琴の爽やかな笑顔を求めて近所の女子高生が押し寄せた。
顔はそっくりだが、気怠い雰囲気をした維惹には興味が無いらしく、維惹が注文を聞きに行くと女子高生はそう言った。
「…買い出しに出てる」
「なんだぁ、残念。私りんごジュース」
「あたしカフェオレ!ねぇねぇ、粘ってたら帰ってくるかな?」
女子高生たちがきゃあきゃあ騒ぎながら、注文をしていく。
「…知らない」
無愛想に返した維惹に、女子高生たちは顔を見合わせた。
「本当態度悪い」
「お兄さんとは全然違うね」
好き勝手言う女子高生たちを無視して、維惹は席を離れた。
「いびきくん」
カウンターの中へ戻ると、カウンター席で一人で座っていた男が維惹に声をかけた。
維惹が目を向けると、男は口の端をあげて笑った。
「“眠くなって来ちゃった”」
維惹はそっと目をそらして、小さく口を開いた。
「…“いい夢見られるかも”…」


喫茶店『sheep』には、裏メニューがある。
知る人ぞ知る合い言葉を言わなければ、この裏メニューをいただくことは出来ない。
この合い言葉を口にした男は喫茶店の隠し部屋へ通された。
そこに素肌にエプロンだけをつけた維惹が現れる。

「いびきくんがエッチなことしてくれるなんて興奮するなぁ」
仰向けに寝かせた維惹の顔の上に男は跨がった。
「…変態じゃないの…」
維惹の目の前に男の赤黒いペニスがぶらさがる。
維惹は舌を伸ばした。
「こんなエッチな格好してる子に言われたくないなぁ」
男が腰を下げて、維惹の口の中へペニスを突っ込んだ。
維惹が頭を動かす前に、男は腰を振り、勝手に維惹の口内でペニスを慰めた。
「ん゙ん゛っ!っ!ぐっ、んごっ、ん゛ーーっ!」
ぐぽぐぽと口内をペニスが出入りする。
喉奥にまで入り込んでくるペニスに、維惹は目を見開いて苦しそうにした。
「あぁー、いびきくんの口まんこ最高だよっ、」
「ん゙ん゙ん゙!」
男は腰を動かしながら、ちらりと後ろを振り返る。
維惹はエプロンにテントを張っていた。
「いびきくん、こんなに酷いことされて感じちゃうくらいエッチなんだねぇ」
男はそう言って体をひねると、維惹のペニスをエプロンの上から弄った。
「んぐッ
維惹はびくんっと体を跳ねさせる。
脚をがに股にして、男の手に合わせて腰を小さくカクカクさせた。
男はその様子を見て楽しそうに笑う。
「気持ちいいの?いびきくんはむっつりスケベだね、可愛いなぁ」
「ッ!!〜〜ぅ
涙と鼻水を流しながら、維惹は悶えた。
「あ−、イキそう、このまま口の中に出すのと、顔に出すの、どっちがいい?」
「あ゙お゙っん゙ん
維惹は苦しそうな顔で男を見た。
「顔?」
「ん゙ん゙
維惹は首が動く範囲で何回も頷いた。
男は口の中からペニスをゆっくり抜いた。
男の我慢汁と維惹の唾液でドロドロになったペニスが目の前にくる。
「自分で擦って自分でかけな?」
「……っ
男にそう言われて、維惹は目の前のペニスを右手でしこしこと扱いた。
「あ、は、出る…、出るよ、いびきくん…っ」
男はそう言って体を震わせて射精した。
維惹の綺麗な顔に精液が大量にかかっていく。
青臭いにおいが、維惹の鼻をついた。
「ああー最高、いびきくん」
男はそう言って維惹の横側に移動した。
そして維惹の下半身に目を向ける。
いつの間にかテントはなくなり、その代わりに染みを作っていた。
「あれぇ、いびきくん。もしかして今のでイッちゃったの?」
またエプロン越しに維惹のペニスを掴むと、エプロンはぐちょぐちょになっていた。
「おちんちんふにゃふにゃに戻っちゃったね?」
男はそう言ってまた維惹のペニスを扱く。
「アァッん゙あ゙ぁっ
擦り上げられる度に精液がぐちょぐちょとペニスに絡む。
維惹は息を荒くして暴れた。
「や、め…っ!エプロン汚れちゃ…っ!
「汚してるのはいびきくんでしょ?」
「ん゙あ゙
先端をくちゅくちゅされて、維惹は背中をぞくぞくさせた。
「そんなに嫌なら自分で捲ってごらん」
「っ、……は……っ
維惹はそっとエプロンの裾を掴んだ。
ゆっくり捲り上げると、エプロンから糸を引いたペニスが丸見えになった。
「わぁー、さすがむっつりないびきくん。もうおちんちん勃起してるね?」
快感に弱い維惹はまた勃起してしまっていた。
そしてこの先にされるであろう行為に期待して、アナルまでひくつかせてしまう。
「ここも物欲しそうにしてる…」
男の指が維惹のアナルをつんつん突く。
「ん゙っ
「期待してるの?」
維惹は今更強がって首を横に振った。
しかし体は高揚していた。それに男はとっくに気付いている。
「おちんちんいらないの?」
維惹の股の間に顔を近づけて、ひくひくしているアナルにふーっと息を吹きかけた。
維惹が露骨に体を震わせ悶える。
「じゃあ今日はもう帰ろうかな?」
「…っ…っ
維惹は男をじっと見つめた。
「…だめ…、ちゃんと…全部食べて……っ」
いつも無愛想にしている維惹が、頬を染めて熱く見てくることに、男は優越を感じた。
「じゃあいびきくんが、自分で用意してよ。手は使っちゃだめだよ」
男はゴムを維惹へ渡した。
維惹は息を荒くしながら起き上がると、ゴムの袋を頑張って開けた。
「っ、ん…
ゴムを含んだ口に男のペニスの先端をつける。
「そーそー、上手だね、頑張って」
ペニスに巻きつくように、維惹は口を動かした。
頑張っている維惹の髪を男は優しく撫でる。
維惹はぁはぁ息を荒くさせ、涎を垂らしながら根元までスライドさせていった。
「はっ、ん、はぁ…出来た…っ、」
熱い目で維惹は男を見上げる。
ゴム付きのペニス越しに欲情している維惹を見て、男はぞくぞくした。
「よくできましたー。やっぱりスケベないびきくんは簡単に出来ちゃうね」
「…っ
「さ、お尻の穴出して」
維惹はそう言われてうつ伏せに寝転がった。枕に顔を埋めて、尻だけを高く上げた。
「エッチなポーズだね」
男は嬉しそうにペニスを維惹のアナルへ擦りつけた。
「ん゙っ、はぁ…ッ
ぐちゅっと男のペニスが挿入される。
維惹はやっと挿入されたことに心を震わせた。
「きっつ、」
男は維惹の腰を掴んで、ぐっと根元まで挿入した。
「はぁ、はぁ…っ
維惹は興奮してペニスをビキビキにさせた。
男のペニスがぬるっと途中まで抜けて、中を抉るようにまた強く挿入される。
「ア゙ァッ
ぐちゅぐちゅピストンされ、維惹は枕をぎゅっと握った。
「あ゙っあ゙あ゙っ、ひっん゙っお゙ぉッ
中を突かれる度に反動で維惹のペニスが揺れる。
我慢汁が腹にまで飛んでくる感覚があり、維惹はひそかに一人で恥ずかしく思った。
「ん゙ぎっい゙っあ゙っあ゙っ
「どう?ドスケベいびきくん、気持ちいい?」
「あ゙っあ゙っきもちいっん゙ぁっあっきもぢい゙っ
羞恥からか燃えているからか、維惹は体中を赤くしながら男のペニスの刺激に悶える。
「ん゙っん゙っあ゙ーっ×××さっあ゙っあ゙っ
維惹に名前を呼ばれて、男は目を丸くした。
しかしすぐに意地悪な顔に変わる。
「あれ、いびきくん、俺の名前覚えてくれてるの?」
あまり人に興味を示さない維惹に認識されることは珍しいことだった。
「はっ、あっ、×××さんのっちんぽ…っきもちい、から…っう゛うっ
「うれしー、俺もいびきくんが気持ちいいところ覚えてるよ」
男はそう言って舌なめずりしながら、維惹が弱いところをペニスの先でぐりぐりした。
「あ゙ーーーっあ゙ん゙ん゙っそこっあ゙ぅっそこだめっおっおおっんおぉッ
維惹は感じまくりアナルをきゅんきゅん締めつける。
「はー、いいね、いびきくん…っ、下品な喘ぎ声、雄とヤッてるって感じがするよっ」
男はぐいんぐいん腰を回した。
維惹が脚をがくがくさせる。
「はぁーーっはぁーーっ!あ゙〜〜〜〜っだめっ×××さっちんぽっちんぽやばいっちんぽぉっ
維惹は枕に涎をだらだら流した。
ずっと感じる場所一点を狙われて頭がおかしくなりそうだった。
「おぉんっんぉっだめっん゙あ゙っあっあっイグイグぅっザーメン出るぅッ
維惹は自分のペニスに手を伸ばし、すごい速さで扱きだした。
「あ゙あ゙あ゙っ
維惹はビュルルルルッと勢いよく射精した。
「あは、本当スケベだな、いびきくん」
「んお゙ッ
男は容赦なくピストンを繰り返す。
維惹は悶えた。
「最高、いびきくん、たまんない…っ」
男はガツガツ腰を振り、熱い息を吐きながら射精した。

「これ欲しい?」
男は精液が入ったゴムを、はぁはぁ息をしながら寝転んでいる維惹の目の前にぶら下げた。
「んっ…」
「あげるかわりにお掃除フェラしてよ」
維惹は座っている男のペニスに舌を這わした。
先端に精液が残っているのをぺろぺろ舐める。
「俺のザーメンどうしたい?」
「…、ん、ぁ、ここに垂らして…っ
体勢を仰向けに変えた維惹は、自分のペニスに男の精液をかけるように言った。
男が垂らしてあげると、維惹は男の精液をペニスに擦り付けながら扱きだした。
「変態だねー、いびきくん、俺のおちんちんとザーメンおかずに一人で弄っちゃうの?」
「ん゙っんっちんぽ好きっん、っ
ぐちゅぐちゅぢゅぽぢゅぽ音を立てながら維惹はフェラと自慰に没頭する。
「俺もなんか手伝おうか?」
「…、ザーメン飲ませて…」
「え?」
「…やっぱり口にも出して欲しい…」
男は最初に、顔に出すか口に出すか質問したことを思い出して苦笑いした。
「ここにはいいの?」
男は手を伸ばして維惹のアナルをつんつん突いた。
維惹は熱く男を見上げた。
「…欲しい…


「じゃあね、いびきくん、また来るねー」
手を振って部屋を出て行く男に、中出しセックスをして今更恥ずかしくなった維惹は目をそらし、黙ったまま手を振った。


喫茶『sheep』、裏メニューは三兄弟のたっぷりミルク添え。

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