綾瀬


処理課には処理課全員の処理予約が載っている予定表がある。
今日で言うならば雪村は十時から中嶋の処理、秦や青樹は十三時から行われる会議での処理に当たっている。
この予定表を見れば、誰が人気で誰が不人気なのかは一目瞭然である。
そんな誰もが見ただけで把握出来る処理課の予定表を、綾瀬は眉間に皺を寄せながら見ていた。
予定は指定の電話が来ればその都度追加されていく。
昨日休みだった綾瀬は、処理の予定がいつのまにか増えていたことに今日気が付いた。
これを知っていれば出勤なんてせず、ずる休みでもしていたのに。
綾瀬は憂鬱な気持ちになった。


処理の予定は十三時。
場所は、綾瀬が処理課に異動する前の部署だった。
辱しめを受けにいくようなものだ、と綾瀬は思った。
ずっと敵を作りながら働き続けた場所。嫌いな上司や張り合った同僚たちがいる場所。
そんなところに処理課に落ちた自分が行くだなんて。
綾瀬は嫌々、前の部署のドアを開けた。
「失礼します…」
「お、来た来た。綾瀬くんだ」
にやにやしたいやらしい笑みで出迎えたのは綾瀬を処理課に異動させた張本人柏本。
他の社員もデスクで仕事をしながら、綾瀬のことをちらりと見て嫌な笑みを浮かべた。
「さ、君のデスクに座りたまえ」
柏本の言葉を聞いて、綾瀬は自分のデスクがあった場所に目を向けた。
なぜか以前のままになっている。
書類も、ファイルも、全部そのままだ。
綾瀬は不愉快であった。きっと今日のためにわざわざ用意したに違いなかった。
じっと立ったまま怪訝な顔をする綾瀬に、柏本は椅子を引いて綾瀬に座るようまた命じた。
綾瀬は嫌々座る。
「では早速君に仕事をしてもらおうかな」
柏本のいやらしい笑みを綾瀬は睨み付ける。
「まずはそこでオナニーするんだ」
「なっ」
柏本の言葉に綾瀬はまた不快になった。
「処理すんのも嫌だが、処理じゃないことは余計に出来ねぇな…」
「わかってないなぁ。まずは処理をするのに勃たせろと言ってるんだ」
柏本の腐った考えに、綾瀬は舌打ちした。
しかしここに来た以上はしなければならない。
綾瀬は仕方なく自分のペニスを握った。
「普通に座ってするんじゃあ、皆が見えないだろう。脚を開いてやりたまえ」
柏本がまた余計な注文をする。
綾瀬は不機嫌になりながら、また渋々脚を大きく開いて皆に見せつけるようにペニスを擦り上げた。
綾瀬は嫌々ながらも、変な錯覚にとらわれた。
以前働いていた場所。
デスクもそのままで、まるで当時に戻った時のようだった。
この場所から見える景色、つい最近までの綾瀬の居場所。
普通の職場。
そんななか、一人だけ皆に見られながらオナニーをしている。
処理行為の一貫だが、この状況だと仕事中皆がいる中でオナニーに耽っている感覚に陥る。
いけないことをしているような、そんな気持ちになった。
「ぁ…っ、ん、ふぁ……っ」
綾瀬は変に興奮した。
嫌々なのに、変に背徳感を感じてしまいペニスは勃起し我慢汁でくちゅくちゅ音が鳴る。
「おい、綾瀬の奴本当にオナってるぜ」
「あんなに脚開いて見せつけて、よくやるよ」
離れたところからこそこそと話す声が聞こえてくる。
綾瀬は恥ずかしくなった。
しかし蔑まされるほど興奮した。
「あっ、あんっん…っはぁ…っ」
くちゅくちゅっしゅっしゅっしこしこつ
「あ、んん…っ、ぁあっ」
うつむきながらしていた綾瀬は、皆がどういう状況なのか気になって顔を上げた。
皆の視線が綾瀬に集まっていた。
ドクンと、心臓が脈打った。
「あっやだ…っみ、見るなぁ…っ!あっあっあぁ〜〜っ!!」
綾瀬は視線に興奮して射精した。
ビューッと飛んだ綾瀬の精液が床を汚す。
「処理する前に君がイッてどうするんだね」
そう言って柏本はペニスを露にした。
綾瀬のおかげでペニスはそそり立っている。
「さぁそこのデスクに手をついてお尻をこっちに向けるんだ」
柏本の言葉に綾瀬はまた躊躇いながらも従った。
態度こそ渋るものの、綾瀬の気持ちは早くも高ぶっていた。
尻の奥が疼く。
そんな綾瀬のアナルに、柏本がペニスを挿入する。
綾瀬のアナルは簡単に飲み込んだ。
「おや、中はほぐしてきたのかね」
柏本が驚きに嬉しさを交えながら言う。
「初めて君に処理をしてもらった時はほぐすのさえ躊躇っていたのに…。すっかり処理課の一員だな」
そう言って根元まで一気に挿入した。
「あっあぁっ!」
周りも綾瀬の変わりように驚いた。
「おいあいつ本当にちんこハメられてるぜ」
「自分で弄って用意してるとかやばくね?」
また社員の声が聞こえてくる。
綾瀬の体がぶるっと震えた。快感からである。
「ほら、処理課の綾瀬くん。君の大好きなちんこだよ」
柏本は処理課に対する蔑みを込めてそう言うと、がつがつと出し入れした。
「あっあんっあんんっ!あぁっ!」
綾瀬は屈辱を感じながらもそれすら快感に変わるようだった。
いつも自己嫌悪に陥るが、結局処理の最中体はペニスを求めてしまう。
「初めての時は大変だったなぁ。会議が始まるっていうのに君がちんこちんこってうるさくて…」
柏本の言葉にまた周りがこそこそと何か言い合っている。
綾瀬は首を振った。
「あっあんっあんっ違っやっ違う…っ!」
「違わないだろ?そのあと気持ちよすぎて、皆の前でおもらししてたじゃないか」
綾瀬のアナルがきゅっと締まる。
その時のことを思い出したのだ。
会議中ペニスで中を突かれてあまりの気持ちよさに放尿してしまったことを。
マジかよ、やべー、周りが色を含めた声で騒ぐ。
「あっ…やだっ言うなぁ…っあっあんっあぁんっ!」
ずん、と柏本のペニスが奥まできた。
柏本が体を前に倒したのだ。
柏本の息が綾瀬の耳にかかる。
「綾瀬くん。君が処理課になったのはなんでなのか、まだわからないのかい」
「ぁ…っやっ奥っグリグリ…っだめ…っ!」
「上司に対する口の聞き方が、なってないからじゃなかったかね」
柏本がグリグリと綾瀬の前立腺を擦るように腰を動かす。
「あっあひっそこっそこぉ…っあんっそこっだめですぅ…っ!すぐイッちゃ…っ!あぁあっ!」
綾瀬は涙目になって訴える。
しかし柏本にはそんな表情も見えない。容赦なくアナルを掻き回される。
「柏本さっあっあっあひっあぁんっ許して…っあぁん許してくださいぃっ!」
パチュッパチュッグリグリグリッヌッヌッヌッグチュゥッグチュッグチュッ
「あっあっあっそこっそこぉっあひっあひっあひっ」
綾瀬の頭から嫌悪がだんだんと消えていく。快感だけが溢れだす。
好奇の目を向けられていることも綾瀬を刺激した。
「あっあっ!ちんこぉっあぁんっ柏本さんのちんこっあんっあぁんっいいっいいですっあぁんっそこっそこぉっ!あはぁんっ」
綾瀬は処理課らしく喜んだ。
乱れる綾瀬の姿を見て、周りも綾瀬が処理課になったことを初めて実感した。


柏本が二回ほど綾瀬で処理したあとは、周りで様子を見ていた社員の相手だった。汁でベタベタになったワイシャツを脱がされ全裸になった綾瀬を社員が囲む。
綾瀬は口とアナル両方で処理をする。
おいしそうにしゃぶる綾瀬を見て、社員は変な優越を感じた。
あの反抗ばかり言ううるさい口に奉仕させていることが気持ち良かったのだ。
「綾瀬ぇ、どうだ?処理課になってよぉー」
質問されて、綾瀬は名残惜しそうに口からペニスを離すと手で扱きながら答えた。
「あっんっ処理課っいいです…っ毎日っちんこハメてもらえてっ気持ち良いっあんっ処理課になってっ良かったです…っ!」
綾瀬が恍惚した笑顔で、しかも敬語で答えるのが社員はたまらなかった。
そのまま綾瀬の顔にぶっかける。綾瀬は幸せそうな表情を浮かべた。
「おらっどうだ綾瀬!」
ハメている社員も腰を振りながら綾瀬に言う。
「あっあんっいいれすっあぁんっちんこっちんこぉっあはぁんっちんこすごいっあぁんっ気持ち良いっあはぁんっ」
綾瀬のペニスからは我慢汁が糸を引いていた。床に染みが出来ていく。
そんな綾瀬の口に後ろで順番待ちをしていた社員がペニスを捩じ込む。
「あむぅっんっんんっはぁ…っ」
涙目になりながら綾瀬は丹念にしゃぶる。
「綾瀬…覚えてるか?お前、一回俺の企画に反発してボツにしてくれた時があったよなぁ…」
ペニスをしゃぶらせている社員が綾瀬の髪を掴みながら呟くように言う。
「おかげであの時は恥かいたぜ…俺の苦労も水の泡だったしよぉー。処理課落ちが…、謝れよオイ」
綾瀬はしゃぶりながら謝った。
上目遣いでじっと怒っている社員を見つめる。
「はぁ…っご、ごめんなさい…っあむぅ、ん…っごめんなさい…っぁんっんっすいませ…っ、ぁんっんんっ」
「綾瀬、謝り方ってもんがあるだろ…?」
ハメていた社員が二人の様子を見てそう言うと、ペニスを抜いた。
「あっやっちんこ抜かないで…っ! 」
綾瀬のアナルが惜しむようにひくひくする。
「ほら、口にも穴にも早くちんこ欲しいだろ?ちゃんと謝れよ」
皆が綾瀬を見下ろす。
綾瀬の手足が震えた。
怒りや悔しさからではない。全てが快感からだった。
綾瀬は四つん這いの体勢から変えて、頭を下げた。
「も、申し訳…っございませんでした…っ」
全裸で土下座する綾瀬。
見ていた社員にゾクゾクッと快感が電気のように走った。
あの綾瀬が。皆が以前の綾瀬を思い出して今の綾瀬と比較した。
「はっ…ぁ……っあぁ………っ!」
土下座で興奮したのは周りの社員たちだけではなかった。
綾瀬本人もかなりの刺激を感じた。
今までの自分を捨てて処理課に落ち、全裸で土下座をしている。
こんなに屈辱なことはない。
しかし悔しさや恥ずかしさは全て快感に変わっていく。
綾瀬は土下座したまま射精してしまった。
「おいこいつ…、イッちまってるぜ」
社員が気付く。
興奮と侮辱の気持ちを抱きながら社員たちはいやらしく笑う。
「とんだ変態だなこいつ!」
社員の一人が脚で綾瀬の体を押して仰向けにさせた。
綾瀬は息を荒げ顔を紅潮させながら、社員たちを見上げる。
蛙のように脚を開いた綾瀬に、社員はペニスを突っ込んだ。
「あっあはぁっ!」
綾瀬が喜ぶ。
ずこばこと抜き差しされて綾瀬は涙を流しながら喘いだ。
「ほらっもっと謝れよ!今まで迷惑ばっかかけてたんだからよぉー!」
ずこばこしながらまた社員が言う。
「あっあっごめんなさっあぁんっごめんなさいぃっあんっあぁっお詫びに…っあぁんっ!いっぱい処、理しまひゅっあはぁんっあっあっ皆さんのっああんっちんこの処理ィ…っあはぁんっ俺、にさせ…っくだしゃいっあぁんっケツマンコでっ、いっぱいっあぁっご奉仕させてくださいぃっ!」
社員はそう言われて綾瀬の中に思いきり射精した。
「あっあひっあひっしゅご…っ」
綾瀬はまた、興奮のあまり初めての処理の時のように放尿した。
「うわっ、こいつまた漏らしやがった!」
「マジかよー」
見下されながら綾瀬はジョロジョロと尿を漏らした。
そのあともお仕置きと称し処理行為を続けられ、綾瀬はひたすら喘ぎながら謝り続けた。



「……死にたい……」
処理課に戻ってきたなり綾瀬は呟いた。
今日も自己嫌悪に陥る。
しかしまた明日もそんなことを忘れてペニスに喜び喘ぎ乱れるのであった。

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