声優


今日の仕事はBLCDの収録。
しかも大人な内容のやつだ。
なんと俺が受け役で、攻め役は仲良くしている一つ上の先輩の谷くん。
この仕事の驚くべきところは、別収録じゃなくて同時ってところだ…。

「うーっす、凪。よろしく」
谷くんが爽やかな顔をしてやってきた。
最近何かと引っ張りだこの谷くん。
役はいつもかっこいいキャラの声とかだし、同業者でもマジでいい声だと惚れ惚れする。
今話題沸騰中のアニメ『群青の海戦』でも男前な戎脇大佐の役をしている。
大佐の『腑抜け共ッ!!』という台詞に痺れている女子は少なくない。らしい。
「あ、よ、よろしく」
俺はと言えば…声質もあってか子供っぽいキャラの役しかこない…。
『群青の海戦』で、俺も役をもらっているが何かとドジを踏む佐仲一等兵。
よく言う台詞は『もうダメだ!』
…谷くんみたいにもっと大人なキャラとか演じたいもんだ…。


そんなことを思いながら、収録が始まった。
普通のシーンは順調に進んで録り終わり、ついにエッチなシーンに突入した。
「エロエロで頼むよ、凪ちゃん」
谷くんが俺の尻をパンっと叩く。
緊張してる俺を気遣ってくれてるのはわかるけど、やっぱ緊張する…。

『こっちは結構、悦んでるんじゃねーの?』
谷くんが色っぽく台詞を言う。
さすがあのイケメン大佐を演じきる声優だ!
超プレッシャー!
『よ、悦んでなんかない…っ!あぁっ!』
『グチョグチョにしてるくせによく言うよ』
『あぁんっさ、触るなぁ…っそ、そんなにっしたらぁっあんんっ』
顔から火が出そう!
思った以上に精神的ハードな仕事だ。
こんな声出したことないのに、演技するなんて正直無理がある。プロが弱音吐いちゃだめだけど…。
どんな顔してたらいいかもわからないし。
『あっあぁ…っひぁっあぐ…っいたぁ痛いってぇ…っ』
『力むなよ』
『無理ぃ…っあぁ…っこんなのっ入らないぃ…っ!』
まぁ、まぁ。まだわざとらしく喘いでるのはまだマシだ。
個人的にはキスをしているところが気まずくてならない。
『もっと素直にならないと、可愛くないぜ』
『かっ、可愛くなくて結構だ…っんぅ…っ、はン…っんっ、んんっあう…っ』
『ん、ん、はぁ…っ』
『んぁ…っちょ、も、ぁん…っはむ…っふっ、はぁ…っ』
こんなことばっか言ってたら、なんだか変な気分になってしまう…。
谷くんは平気なんだろうか。
ま…谷くんは攻め役だし、平気か…。


なんだかんだで、俺は慣れないままこの恐ろしい収録を終えた。
俺は挨拶をして急いでトイレへ駆け込んだ。
個室に入り下着ごとパンツを脱ぐ。
「うわ…」
やっぱり。
俺のちんこは勃起していた。
まさかだ。
喘ぐ演技をしていてこんなことになるなんて。
谷くんにバレてなかっただろうか…。
「…とりあえず抜いて戻さないと…」
ちんこを握った瞬間、個室のドアがいきなり開いた。急いでたから鍵をちゃんと掛けれてなかったみたいだ。
振り返る間もなく、後ろからガバッと抱きつかれる。
「凪」
耳元で囁かれたイイ声は、紛れもなく谷くんだった。
「た、谷くん…っど、どうしたのっ?」
腕から逃れようとすると、谷くんが俺のちんこを握った。
「ふぁあっ!たっ谷くんっ!」
「さっきのでコーフンしちゃったわけ?」
谷くんが俺のちんこを擦る。
俺は顔が赤くなってしまったのが自分でもわかった。
「ち、ちがっ、谷くんだめぇ…っあぅっ」
俺のちんこは先走りが出ていた。
谷くんの手が俺のちんこの汁のせいで濡れていく。
「俺も」
「ぁっ…谷くん…っ」
「こんなんなっちゃった」
谷くんはそう言って俺の手を導いた。
その先には谷くんの熱いものが…。
「凪のせいだよ」
「ふぁあ…っ」
谷くんのかっこいい声で囁かれて、俺はゾクゾクした。
そして同時にちんこが擦られる。
俺は脚ががくがくした。
「あっ…だ、めぇ、ぁんっ谷く…っふぅ…んっ」
俺は空いてる手で口を塞いだ。
でも谷くんが耳を舐めるから力が入らなくって声は漏れてしまう。
「谷くぅん…っ」
クチクチックチュッヌックヌッククチクチッ
「そんなに…っしたら…っぁう…っで、出ちゃ…っ!」
谷くんがまた耳元で俺の名前を呼んだ。
「あっあぁーーっ!」
ビュクッビューッビュルッ
俺は体を震わせながら射精した。
谷くんの手に俺の精液がいっぱいかかってしまった。
「ご、ごめんなさい…っ」
谷くんの腕が離れたので振り返ると、谷くんは俺の精液を平気な顔して舐めとっていた。
「わっわぁああっ!」
恥ずかしくて俺は叫んだ。谷くんは笑う。
「俺も抜いてくれる?」
谷くんの言葉に俺は谷くんの下半身に目を向けた。でかいちんこがこっちを見ている。
「ゃ…嘘…」
「舐めてよ」
「えぇっ!」
「だって凪…フェラのシーン下手くそだったし」
谷くんの言葉がぐさっとささる。
「やったことないんだから仕方ないよ!」
「だぁかぁら、今経験しときなよってこと」
ほら、と谷くんはちんこを掴んで軽く振った。俺は谷くんのちんこを目の前にしてまた顔を赤くしてしまった。
「お願い、凪」
谷くんの声でそんなことを言われたら…。
バカな俺は普通出来ないこともやってしまう。
まったく、卑怯な声だ。
俺は谷くんの前に屈んで、ちんこを握った。
谷くんが見守る中、俺は恐る恐る先っぽに舌を這わせた。
しょっぱい味がする。
先走りを舐めとるように舌先でレロレロした。それでも汁が出てくるから、俺は唇で吸い付いた。
レロッ、チュッチュパッチュパッレロッレロォ…ッチュックチュッ
「はぁ……ッ、凪…」
上から谷くんが色っぽく息を吐く。
俺は下から谷くんに目だけを向けた。
「…谷くん、気持ちいい?」
谷くんは返事をしなかった。ただ微笑して俺の頭を撫でた。
気持ちよくないのか?
ここまでして気持ちよくなかったなんて言われても舐め損な気がしてくる。
やったからには気持ちいいって思ってもらわないと。
俺は半分ムキになって谷くんのちんこを根本までくわえた。
口の中は谷くんのちんこにあっという間に支配され、喉奥にも当たった。
オエッていきそうだったから口の中を抜き差しした。
ジュポッジュポッジュルッチュパッヌポッヌポッジュポッ
すごく恥ずかしい音がする。
早く谷くんにイッてほしくて俺は頑張った。
「ぁ……凪…っ」
ジュポッジュポッジュポッジュポッ
谷くんは俺の頭を両手で掴んでぶるっと震えた。
谷くんは俺の口の中に入ったまま射精した。
ビュービューって口内に精液が入り込んでくるのがよくわかった。
なんかおしっこされてるみたい。
「飲んでくれるか?」
谷くんの言葉に動揺しつつも、俺は頷きつつごっくんと飲んでしまった。
谷くんは俺を見て笑う。
「凪、おしゃぶりして感じたわけ?」
「え」
谷くんに言われて下を見る。
俺のちんこはなぜかまた勃起していた。
ぼっと頭から煙がでた気がした。
「ちっ、違っ!」
谷くんはにやっと笑った。




「あっ…あんっ、たっ谷くんっあぁんっ」
「すごい締め付け。凪、気持ちいい?」
トイレの壁に手をついている俺の穴に、谷くんのちんこが出し入れされていた。
あのあと穴を指でほじくられて最終的にちんこまで入るようになってしまった…。
「あぁんっちんこっすごいよぉ…っああぁんっグチュグチュだめぇ…っ」
ヌヂュックチュッパンッパチュッグチュグチュッ
いやらしい音がトイレ内に響く。
谷くんが動く度に俺はぞくぞくしていた。
「あっあぁ〜っ!あぁんっあんっ谷くっはあぁあんっもっちんこっちんこぉいいよぉ…っん!」
「凪、さっきより全然エロい声出てる」
「はぁっあっだってっあぁん谷くんのちんこっあぁんっ気持ちいいんだもんっあぁんっ声っ勝手に…っあぅ出ちゃ…っ!エッチな声出ちゃうよぉ…っ!」
「っ、最高…」
谷くんはそう言って激しく突き上げた。
パチュッパチュッパチュッグチュンッヌチヌチヌチグチュンッ
「あぁんっ谷くんっ谷くんっ!やんっあぁんっはぁ…っ激し…っすごいぃ…」
パンパンパンパンパンッ
「あっもっそんなしたらっイッちゃ…っ!またイッちゃうよぉ!」
「凪、俺もイキそう…中出すよ…!」
「あっあっ出してっあぁんっ谷くんの精子っ奥に欲しい…っいっぱい飛ばしてぇえっ!」
ドピュッドピュビュルルッ
ビュッビューッビュルッ
谷くんと俺は同時に射精した。
すごく気持ちがよくて、俺は頭がぼうっとした。



後日発売されたBLCDは好評で売上もなかなか良かったようだ。
『群青の海戦』で声を当てている俺と谷くんってところも売れ行きの一つらしい。よくわからない話だが、大佐と一等兵の同人誌がわんさか出ているとかなんとか…。
ま、なにあれタイミングが良かったようで…。
そして調子にのって、今回のBLCDの続編を出すことが決定した。
「凪、聞いたか?続編だってな」
『群青の海戦』収録スタジオで、谷くんが話しかけてきた。
「あ、そうみたいだね」
「またよろしくな」
谷くんはそう言って俺の肩をぽんっと叩いた。
そして擦れ違い様また俺の耳元で囁く。
「またエッチな声の練習する?」
「なっ…!」
俺はあの日のトイレでの出来事を思い出して真っ赤になった。
谷くんはそんな俺を見て笑う。
「谷くん…っ!!」
「あはは、じゃあなぁー!」
丸めた台本をぶんぶん振って、谷くんは行ってしまった。

俺の心臓は、ものすごく、ドキドキしていた。


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