宇佐美と満


「あ、最近テレビでよく見る人だ」
「はぁドモ…」
「実際見ると背ちっちゃいんだね」
「う、うるせー!なんだよお前初対面のくせにっ!そんな言うほどちっちゃくねーだろっ」
「でも俺と20センチくらい違うんじゃない?」
「見下ろしてんじゃねーよっ!お前がでかいだけだバカっ」
「なんか芸人ってうるさいよね。あんま好きじゃないんだ俺」
「お前本当腹立つな!」
「なんでそんな騒ぐの?」
「逆にお前はなんでそんな落ち着いてんだよ…いくつだお前」
「ハタチ」
「若っ…!俺がハタチの時はもっとバカやってたぞ…髪とか金髪だったし…」
「あんた今いくつなの」
「30」
「え、そうなの?へー若く見えるね」
「お前はなんでそんな上からなんだよ」
「だって年上に見えないもん」
「だぁーっ!頭ポンポンすんなバカっ!腹立つっ」
「身長いくつなの?」
「てめーバカにしてんのか!こう見えて170あるんだよ!」
「でもウィキペディアだと168になってるよ」
「調べてんじゃねーっ!」
「芸能人ってネットで調べたらいろいろわかるから便利だよね」
「便利じゃねーよ。あることないこと書かれてどれが本当かわかんないだろ」
「じゃあ本当に170あんの?」
「あるよ」
「はかってみる?」
「どーぞ」
「……………167」
「えっうそっ」
「ガチで俺と20違うよ、ははは」
「はははじゃねぇ!なに笑ってんだよっ」
「なんか久しぶりに笑ったよ。さすが芸人だね」
「いやべつに芸人らしいこと何一つしてねーよ!てかちょっと待って、もっかいはかり直して」
「大丈夫だよ、167ってそこまで小さいわけじゃないよ。ただ俺が187あるってだけで」
「む、むかつく…!絶対身長のばしてやる…」


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