「ねえ、ミツナリ。世界はとても美しいのよ。いつか貴方にもそれを教えてあげたいわ」
銀色の男____ミツナリに、名前は言った
彼女は世界を愛していた
風を、太陽を、雨を
様々な景色を彼女は美しく感じ、それを好んでは人に伝えることもまた、好んでいた
「世界がどうだろうと、私には関係ない。私はただ、秀吉様の望むままに動くだけだ」
しかし彼の言葉は冷たいものだった
それに怒った彼女は彼と口論となったが、彼の一言で機嫌を直した
なぜならミツナリは言ったからだ
「そんなにも言うのならば、私に教えてみろ」と
つまりは世界の素晴らしさを彼に教えると言うことだ
好きなものを教えるのに、悪い気はしない
彼女はその日から彼に素敵なものを教えていった
しかし、それはもう昔の話
友に裏切られ、主を喪った彼に私の声は既に届いていなかった
ただ、ただ友を、イエヤスを憎いと呟く
あなたに、世界はどう映っている?
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