「趣味悪子って乾の調教師でしょ。私の下僕になるようにしつけてよ」 「殺す」 「ストーーーーーップ! ストーーーーーップ青宗君!!! ね!? 落ち着いて!?」 「……チッ」 「うっわ〜クソ犬マジ躾けられてるウケる〜〜〜〜!」 「殺す」 「青宗くーーーん!!! ……麻美ちゃんもクソ犬とかやめてくんない?」 「は? クソ犬をクソ犬って呼ぶことの何が悪いの? ほーらほらほら、趣味悪子、お手とかおかわりとかそのクソ犬に躾けてあげなって。ソイツなんの芸もできないからさぁ〜! ほらほら! 動画とってあげるから! お手! おかわり! 三回回ってワン! アハハハハハ!!!!」 「殺、」 「オマエらまた喧嘩してんの」 「ココ〜〜〜! 寂しかっ、」 「ココ君。麻美ちゃんにお手って言って」 「は?」 「は!?」 「ほら。麻美ちゃんにお手、おかわり、三回回ってワン」 「なんで私がそんなことしなきゃなんないの!!! クソ犬じゃあるまいし!!」 「お手」 「………へ」 「お手」 「は、はぁ!? ココ何言って、」 「麻美」 「っ」 「お手」
ーーーカシャッ
「!?!?」 「あっ間違えたぁー、動画じゃなくて写真にしちゃったぁーーーごめんねぇーーほーーら麻美ちゃん、ココ君が三回回ってワンって言ってほしそうだよ〜〜〜あっこの写メドラケン君に送っとくねぇーーー」 「ざ、ざ、ざけんじゃねえこのクソアマァアァア!!!!!」 「誰がクソアマだコラァ!!! 今すぐ伏せしろ頭踏んづけてやる!!!」 「あ〜青宗君それじゃだめだよ〜、調教師さんに頼まなきゃ〜。ほらココ君麻美ちゃん躾けてあげて〜〜〜」 「今カノ。オマエ今デスノのライトみてぇな顔してんぞ」
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