2013/10/10(Thu)




「くかー」

「ぐおー」

「…なんつー間抜けヅラ」

俺はソファでよだれを垂らして寝ている小春と神楽を見下ろしながら、心からの言葉をそう呟いた。

とりあえず、手近にいた小春の頬をペチペチ叩く。

「おーい、起きろ。こんなところで寝ていたら風邪引くぞ」

小春はうう…と唸ると、うっすら目をあけた。ぽややんとした寝惚け眼に見つめられる。

「ぎんちゃん?」

「おー、そうだ。みんな大好き銀ちゃんだ」

「銀ちゃん…お誕生日、おめでとう…」

そう言うと小春はまた寝付いた。スヤスヤという寝息をもうたてている。

…もしかして、待っていたのかこいつら…?

「銀ちゃん酢昆布やるアル…」

神楽が鼾を交えながらそんな寝言を言う。

ガキばっかのハーレムってもなァ。

「ま、いーか」

布団かけてやるか。


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