2014/10/24(Fri)


「愛しい君へ〜〜〜」

「…これ絶対『君』の部分さっちゃん思い浮かべているよ」

「ウッザ」

「ウザくはないな!?」

「うわ聞こえていた。さっちゃんってさー何歌うの?ELT?miwa?奥華子?」

「吉井はな…お父さんにカラオケに行ってはいけないと禁止されていてな、行ったことがないんだ」

「は!?」

「すっげー箱入り…」

「だいぶ許してもらったらしいが、まだカラオケは何故か許してもらえないらしい」

「なんでカラオケはダメなのさっちゃんずパパ…」

「高校生になって色々許してもらえるようになったらしいがそれでも何故かカラオケは大学生までダメらしい。最近色々破っているから吉井としてもそれだけは守りたいらしい」

「うわ〜。まあ予想通りっちゃあ予想通りか〜。大切な大切な一人娘を…よくわからないカチューシャに…」

「よくわからないカチューシャってなんだ!?」

「うそうそ。冗談冗談。でもそれじゃさっちゃん嫁にいくときお父さん号泣だろうな〜」

「お、オレ達まだそこまで…!」

「お前んとこいくとか行ってねェだろ。照れんなキモい」

「キモくはないな!!って…オレじゃなかったら誰のとこ行くんだ!?そんなの…そんなの…!!」

「知らねーヨ胸ぐらつかむな!!」

「あれだよあれ…ほらモー娘のハッピーサマーウェディングでやってた…あれ風にお嫁にいくさっちゃんの物まねすると…ゲフンゲフン」

「古ィな」

「ゲフンゲフン…えっと〜…わたしは〜…」

「結構似てんな」

「違う!もっと可愛らしい!」

「おいこらそれどう意味だ東堂くん。まあ待ちなって。ゲフンゲフン。あーあー、マイクテスト中〜。

紹介します。えっとね、証券会社に勤めている東堂くん。見た目はちゃらちゃらしているけど…優しい人。お父さんと一緒で釣りが趣味なの。だって、お父さんが釣り好きの人には悪い人がいないって言っていたし。…ね、お父さん」

「…」

「…」

「結構似てたでしょー!私物真似得意なんだよ!」

「今から趣味を…釣りにする」

「いやさっちゃんのお父さんの趣味私知らないから。適当に言っただけだから。ちょっと、おーい、東堂くーん。荒北ー、東堂くんが釣りをググり始めたんだけどー」

「勝手にやらせとけばいんじゃね」

「…なんか荒北機嫌悪くなってる?」

「べっつにィ」

紹介します、証券会社に勤めている荒北さんと言ってほしかった。



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