2014/07/02(Wed)
「おう、シゲ」
「サ…ブフォッ!ど、どないしてん、その見事な紅葉は…!あっはっはっ!」
「笑うな!ミチコにやられたんや」
「ミチコちゃんに?なんでなん?」
「…昨日、ミチコの誕生日やったんやけど、俺ミチコの誕生日すっかり忘れとって、ふてこい顔しとるミチコになんなんその顔。俺疲れとるのにそんな顔されたら余計疲れるわ〜って言って、これや」
「百パーセントお前が悪いな清々しいほどに」
「うっさい、わかっとるわ」
「誕生日か〜。なあ、サル知っとる?」
「サル呼ぶな」
「あの子から直接聞いたから間違いないんやけど、この前あの子と姫さんメシ食いに行ってんて。そんでもう二十歳やから居酒屋大丈夫ですよ言うてな、姫さんぶちギレたらしい。なんで誕生日なん言わんかったんや〜って。そしたら当日は無理かもしれんけど色々なんか考えたのにってぶちギレてんて。あの子びっくりしたけどめっちゃ嬉しかったってわらっとったわ」
「…」
「なんか欲しいもの今すぐ言えって言われたんやけど、姫さんに会えるだけでええから思い付かんくて、路上で売られている三百円のネックレスが欲しい言ってお手軽なやつって言われたんやて」
「付き合えやもう!!」
「ほんまあの二人おもろいわ〜姫さんが特におもろいわ〜」
シゲくんは夢主とメル友
さようならのあとでSS - more