8.目に入った

今日は、月曜日で部活はオフ。やから、小春とデートしながら帰るか…
そんなことを思ってると、最愛の小春の声が聞こえてきた。

「ユウコちゃーん!一氏来る前に行くで〜!」

なんやて!?ユウコと小春が2人でどっか行くんか!?

「お、おん!」

…尾行したる…2人の後を地獄の果てまでついて行ったる…!!!
お、2人が教室から出ていったな。早速、ついていくか…



しばらく歩き、2人は…雑貨屋って言うんか?まぁ、そんなんに入って行った。
…男1人で雑貨屋とか恥ずいな…。ま、これも小春のためや!

「ユウコちゃん、これつけてみてくれへん?」

「ええでー!」

…ユウコがつけたのは、俺のつけてるバンダナの色違いみたいなやつやった。色は…俺の好きな藍色。
小春は、俺が着いてきてるのに気がついたんやろか…

「ユウコちゃん、結構似合っとるわよv」

「小春ちゃん、誉めてくれておおきに!小春ちゃんがそう言ってくれるんやったら、買おうかな?」

「待っとくから買ってきや!」

あ…ユウコがレジに行ったわ…

「…ユウ君?(黒」

ゾクッと寒気がして、後ろを見ると小春が居った。…いつもの可愛らしい笑みやのうて黒い笑みをしとった。

「女の子のショッピングについてくるなんて、ユウ君最低やわぁ…」

「ち、ちちちちちゃうねん!次のネタの小道具に丁度ええん探しとったら、偶然小春とユウコが…」

「…ふぅん…ま、そういうことにしたるわ。ほな、ついてきたらダブルスも漫才コンビも解消な。」

…バレたらヤバイな…。小春と離れるなんてイヤや!!

「お、おん…」

小さく返事をすると満足げにした小春がレジから戻ってきたユウコのもとに向かい、出ていった。…俺も帰るか…。
帰ろうとしたその時、俺の目にとあるものが目に入った

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