7.こいつらなんやねん!

俺が、屋上に戻ってくると、そこは…

「…戦場か?」

そう、一種の戦場やった。

「なんでや!早よユウジも止めろ!」

「謙也さん、五月蝿いっすわ!」

「ユウジも巻き込むなや!これは、私たちの勝負や!」

…何があったんや?
2人とも左手にスプーンを構えて威嚇しとるし。
2人の手には…善哉と餡蜜…(なのか?)がのっていた。…オイ

「学校にそんなもん持ってくんなや!」

「「五月蝿い!/五月蝿いっすわ!」」

…見事なハモり…ってちゃうちゃう…

「この2人なんしよるんや?」

まずは、こっからや…

「善哉か餡蜜、どっちが美味いかでバトル中っちゅー話や。どっちやって同じやろ…

「「ちゃうわ!」」

うわ…こんな時に物真似かいな…

「ちっ…俺の真似やらないで欲しいっすわ」

「後輩なのに生意気っちゅー話や!!」

…はぁ…。
このままやと、昼休みが終わっても続きそうと感じて、俺は2人の持ってるスプーンを取り上げて、財前には餡蜜をユウコには善哉を食べさせた。

「「…あ、意外と美味い」」

「…善哉バカにしてゴメンな」

「こちらこそ、餡蜜を外道扱いしてすみませんでした。」

「あ、お詫びと言っちゃなんだけど今度、甘味所行かない?」

「勿論行くっすわ。」

そう言いながら俺の前で握手をする。
こいつらなんやねん!

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