6.鈍くないからな
「…ユウジ先輩」
「ん、なんや?」
財前が俺を呼ぶとか珍しいやん。
「病院行ってきた方がええんちゃいます?」
…
「失礼なやつやな!!俺は正常や!」
「やって…」
やってなんや!?
「…スカートずっとはいとるし、女に親友なれ言うはるし…良い精神科とか謙也さんに教えてもろたらどうですか?」
…
「その様子やと、両方今気づいたみたいやね♪」
「小春はきづいとったんか!早よ言うてや!」
ユウコが親友なんは、いいけどスカートとか恥ずかしゅうて耐えられんわ!
そう続けると、小春の表情が少し嬉しげになる。多分、俺だけにしかこの変化分からへんな。
「…小春ちゃん、どことなく嬉しそうやなぁ…」
そんな呟きが聞こえ……は!!?なんで分かるんや!?
「だって、ユウ君が女の子を親友にしたんやで?」
「それがどうかしたん?」
「実は、ユウ君は女の子があまり好きやないんよ。」
…せやったな…。でも、ユウコは物真似も出来るし、何より俺に似とるからな。
「…なぁ、もしかして…」
「部長もそう思います?」
「俺もそう思うばい」
…こいつら、なんの話しよるんや。
「謙也ー!白石たち何の話しよるんやー?」
「さぁ…?」
お、仲間が居ったわ。
「…ユウジさんが一目b「スカート気に入ってるって話よん♪」…小春さん…」
…あぁぁぁぁ!!スカートのままや!
「着替えてくるわ!」
更衣室にあわてて向かう。
予備の制服があったはずや!
…あいつらが俺のスカートのこと意外を話してたことも分からんほど、
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