6.鈍くないからな

「…ユウジ先輩」

「ん、なんや?」

財前が俺を呼ぶとか珍しいやん。

「病院行ってきた方がええんちゃいます?」



「失礼なやつやな!!俺は正常や!」

「やって…」

やってなんや!?

「…スカートずっとはいとるし、女に親友なれ言うはるし…良い精神科とか謙也さんに教えてもろたらどうですか?」



「その様子やと、両方今気づいたみたいやね♪」

「小春はきづいとったんか!早よ言うてや!」

ユウコが親友なんは、いいけどスカートとか恥ずかしゅうて耐えられんわ!
そう続けると、小春の表情が少し嬉しげになる。多分、俺だけにしかこの変化分からへんな。

「…小春ちゃん、どことなく嬉しそうやなぁ…」

そんな呟きが聞こえ……は!!?なんで分かるんや!?

「だって、ユウ君が女の子を親友にしたんやで?」

「それがどうかしたん?」

「実は、ユウ君は女の子があまり好きやないんよ。」

…せやったな…。でも、ユウコは物真似も出来るし、何より俺に似とるからな。

「…なぁ、もしかして…」

「部長もそう思います?」

「俺もそう思うばい」

…こいつら、なんの話しよるんや。

「謙也ー!白石たち何の話しよるんやー?」

「さぁ…?」

お、仲間が居ったわ。

「…ユウジさんが一目b「スカート気に入ってるって話よん♪」…小春さん…」

…あぁぁぁぁ!!スカートのままや!

「着替えてくるわ!」

更衣室にあわてて向かう。
予備の制服があったはずや!
…あいつらが俺のスカートのこと意外を話してたことも分からんほど、鈍くないからな

[ 6/13 ]

[*prev] [next#]
[目次]
[しおりを挟む]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -