5.初めての親友
「わーっ!!ねーちゃんユウジの物真似上手いなぁ!!」
物真似やないっての!
「確かに、さっきのはこの2人の物真似やけど…この2人がした物真似覚えとる?」
「そんなの簡単っちゅーはなしや!白石に小春、金ちゃんに俺に千歳に財前に…さっきのユウジや!」
…さっきのは物真似やないっつーの
「あら、1人足りないわよ?」
「え、足りひんか?」
「いや、俺が聞いたのもそんだけばい」
「俺もっすわ」
…足りひんわ。俺のやっとるユウコが足りひん…!
「しゃあないなぁ…ユウジ、今から地声や」
ユウコがそう言う…。俺の声でユウジって!
ま、地声に変えるか。
「せやな…。あー、喉痛い」
「ホンマ、ユウジは無茶ぶりするなー…私、この人たちの口調知らへんし。」
「小春の笑かす=物真似やからしゃあないわ!」
「…え?ちょい待ち。ってことは…」
「始めっから物真似しとったっちゅーことや」
「…二氏さんすごいなぁ…」
「え、ちょ…ユウコだけかいな!!」
「ユウジさんはいつものことっすからね」
「…確かにそうかもしれんけど…」
普通は、両方誉めるやろ…
「…あ、クララも混ざりや。」
「う、うん!」
…なんや、同じ女なんに白井や他の女子が混ざったときかユウコが混ざったときやと、ユウコが混ざった時のが嬉しいわ。
…あ
「せや、ユウコ。」
「ん、なに?」
「お前をこの一氏ユウジ様の親友にしたるわ!」
「…え?」
…聞き返されるとかショックやわ…
「ユウコちゃん、良かったやないvユウ君、滅多にそんなこと言わへんのよ〜」
「こはっ…」
いくら小春でも余計なこと言い過ぎや…
皆もニヤニヤしとるし…
「もうしらん!」
恥ずかしくなって、背中を向けて弁当を食べる。
「…ユウジ、ありがと!」
後ろからの声で振り向く。そこには、俺と似てる…けど、女らしい笑いかたで笑っているユウコがいた。
「これからは、親友としてよろしく!」
…
初めての親友…か…
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