3.気づいてくれへん!
小春がいきなり、ユウコ(名字が似とるからそう呼べって言われたんや。)に「せや!!物真似得意なんやろ?ユウ君の物真似してくれへん?」とか言うて、ユウコが俺の物真似したんやけどな…
ごっつい上手いねん!!でな、小春が何を思ったか「あんたら、入れ替わり!」とか黒い笑みで言ってきて断れんかったんや…
ってことで…現在、俺こと一氏ユウジは二氏ユウコになっとる。勿論、物真似付きや。
「よし、2人とも弁当食べに屋上までいくで!」
え、ちょ…屋上には白石たちが居るやん…
…ま、すぐバレるか。
「せやな、小春行こか〜。ほら、ユウコも早よ来いや。勿論、俺と小春の邪魔したら死なすど。」
…俺ってあんなかんじなん?
てか、この短時間で俺の物真似できるなんて…やるな。
「え、ちょ。小春ちゃんとユウジ待ってや!」
勿論、俺もできるけどな。
3人で屋上に行く。そこには想像通りに白石たち…と誰や、女が居った。
「お、ユウジたちやっと来たな!」
「遅いっちゅー話や!」
「せやでー!てか、後ろに居る姉ちゃん誰なん?」
「むぞらしか子やね。」
…俺のことか!?俺のことなんか!?
「こいつは、俺らのクラスに転入してきた二氏ユウコや。俺と同じで物真似上手いんやで!」
「可愛え子やろ〜♪」
え、小春が抱きついて…
「浮気か!死なすど!」
ビリッという効果音がつきそうな勢いで小春が俺から離された。…なんか虚し…
「ほら、二氏さんが呆然としとるやん。ええ加減にし。」
てかさ…皆、
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