11.財前のアホ
「はぁ…」
今日は散々やった
家のベッドに倒れ来んでため息をつき、そう呟く
ユウコが居っても居らんでも同じはずなんに…
「ちょーし狂うわー…」
…今日の失敗の数々を思い出してみようか…
―――――――――
「ユウ君v」
あ、小春や!!
「小春ぅ!」
小春に話しかけられた俺は、いつも通りに小春とイチャつこうとする。けど、次の小春の言葉でそれは無理やった…
「今日は、ユウコちゃんが来るわねv」
ガツッ…
「いった…!」
ロッカーの角に足の小指ぶつけてもうたっ…
「ふふ、ユウ君ったら動揺したん?」
「ど、どどど動揺なんてしてへんわ!どどどつくど!」
「"ど"が多いで」
…あかん…むっちゃ動揺しとるやん…
「楽しみやわぁ…」
俺は憂鬱やわ…
「…うわ、ユウジさんのテンションきも…」
…財前来やがったし…
「あら、光きゅんvあんな、ユウくんは今、ユウコちゃんの前で失敗しないか心配してるのよv」
「ユウコ…あぁ、二氏さんっすか……あの人ミーハーやないんですか?」
…はぁ!?ユウコがミーハー!?
「そんなわ「そんなわけあるか!!」ユウくん…」
「ミーハーやったら俺が親友に認めるかっ!!」
「…わかっとりますよ…。言ってみただけやないっすか」
「冗談でも言うなやっ!!」
…はぁ…
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