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蔵石とけーやと善哉の漫才?で頭を痛めてると、声が聞こえてきた。

「おい、お前らなにやってる。」

おぉ!この声がこんなに頼もしく聞こえたのは始めてだよ!

「うちの姫さん困らしとるんやったら、いくら謙也でも容赦せんで」

…姫さんって誰?
え、てか忍足とけーや知り合い…?

「…ふん、善哉が…」

…和菓子…じゃない。…若…君が言うな。

「おぉ、跡部くんか。すまんな、漫才やっとったわ。」

「いくら俺でもって、俺やから容赦せぇへんのやろ!!」

「…そこのキノコ、善哉ってなんや」

…あれ、跡部と蔵石以外喧嘩が始まりそうな気が…

「なんや、謙也はそんなに容赦ないのがええんか。」

「…キノコだと?」

あぁっ…売り言葉に買い言葉…。2ヶ所で喧嘩は止めてよ…?

「スミマセンでした。」

「あぁ、キノコや。」

……謙也、謝るの早っ!
あれか、走るの速くて、ペン回しも速かったら謝るのも早いのか?
なんか、2年同士で喧嘩始まりそうだし…

「失礼だな…。マタイタケや椎茸とか種類があるだろ。まとめるな。」

そこ!?
ぜんざいも、それでやる気を削がれたみたい…。今回は同情します。
ま、どうやら喧嘩は起きなかったから良しとしましょうか。…あ

「ねぇ、四天宝寺のコーチの部屋ってどこ?」

「おぉ、せやった。あんな…」

『俺と謙也の部屋や。』

ん…?今のは白石か?

「白石と謙也の部屋?」

「ちゃうちゃう。ユウジと謙也の部屋やわ。」

…ってことは…

「今のはユウジの物真似か!」

「おん、せやで。」

「なんや、謙也が白石以外と同じ部屋って珍しいなぁ」

「くじ引きの結果や。」

…流石、四天宝寺。くじ引きで決めるとは…

「…ちなみに、部屋割りってどんな感じ?」

「まず、俺とユウジやろ。」

「俺と小石川…絶頂やないな…」

…部屋割りに絶頂?

「俺と銀さんっすわ。」

うん、平和だね。

「千歳に補欠の金ちゃん」

「補欠2人。小春が一人部屋や」

…うん?

「なんで、こはちゃんの部屋やないん?」

「どこの馬の骨か分からん奴を小春と一緒に出来るか!」

…なんか酷いな。

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