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「次は部屋割りだったか?」
「あぁ、そうだな。どうするんだ?」
「まぁ、待て…」
またお得意のパチーン…かと思いきや、手を叩いて、パンパンッと音をならす。
え、鳴らさないの?
「この紙が俺様たちの部屋がある階…最上階の見取り図だ。この階を貸し切りにしといた。」
えぇっ…最上階貸し切りとかどんだけ!?
皆も驚いてるだろうなぁ、とか思いつつ回りを見ると…
「さすが跡部だね。」
「うむ、そうだな。」
「豪華やなぁ…」
私と葵くん以外は普通な反応でした。
「この階の部屋数は35。1つの学校に6部屋使える。残りの5部屋は、監督や顧問たちだ。マネジ&コーチも選手と一緒の扱いをする。明後日までに決定したものが、俺の元に来るようにしてくれれば大丈夫だ。」
「じゃあ、1人部屋とか2人部屋とか自由なのか?」
「あぁ、そうだ。」
うわー…人数と部屋数考えたら氷帝の誰かと一緒の部屋か…
あ、そうだ!
「はい!」
「美春、どうした?」
「氷帝が人数的にあれなんで、コーチを四天にやりたいです!」
「あーん?」
あ、ダメって言われそう…。先手を打つか…
「蔵石、ユウくん。いいよね?」
「俺はかまへんけど…ユウジはどや?」
「俺は…知らんやつが来るのは嫌やけど、美春の頼みならええで」
よっしゃ!!
「なら、決定!」
「ちっ…しょうがねぇな…。」
「じゃあ、蔵石、ユウくん、うちのコーチをよろしくね!」
と言っても、私なんだけどね…
「おん、任せとき」
「勿論や!!」
さて、あと1つ決めれば帰れるー!
「最後はイベントだな…」
「どんなイベントがあるんですか?」
「肝試し、枕投げ大会、大食い対決、王様ゲームだ。」
…大食い対決って…枕投げ大会って…王様ゲームって…
「庶民かっ!」
「あーん?俺様がお前たちのレベルに合わせてるんだ。感謝しろ。」
そんな風に話してたら…
「王様ゲームなどたるんどるっ!!」
という声が聞こえてきた。
「真田、意味が分からないよ」
「早く決めましょうよ!」
そうだよ、葵くんの言う通りだよ
「上手くいけばモテるかもしれませんし…!」
…うん、不純な動機はともかく、偉いよ。
…私はどうしようかな〜…
「肝試しと王様ゲームは脅かし役とくじだから楽だぜ?大食い対決と枕投げ大会は司会だ。」
「はい!王様ゲームの係します!」
「俺は…大食い対決の司会やるわ!笑かしたるで!」
あ、ユウくんは司会か。じゃあ、私もそうしよ
「俺も大食い対決の司会やるわ。」
「私も大食い対決の司会やるで!関西弁トリオで笑かすで!」
「おう!」
「俺は、肝試しにするよ」
「六角のロミオが肝試しか…。俺も肝試しにしようかな。」
「む…幸村が肝試しならば俺も…」
「俺も肝試しにしよう。」
「えっ…手塚は肝試しかい?俺は、枕投げにしようかな」
「よし、イベントは決まったな。打ち合わせは合宿の空き時間を使え。以上だ。」
はぁ…やっと終わったー!
なんかグダグダしてたなー…あ、いつもか。
コーチって誰なんやろうなぁ…By蔵石[ 47/53 ][*prev] [next#]
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