36
話し合いも終わったところで、蔵石に話しかけられた。
「合宿終わった後のゴールデンウィーク暇か?」
ゴールデンウィークかぁ…今年は、予定入ってなかったはず…
「おん、暇やでー」
「なら、久しぶりに大阪来んか?」
「あー…それ良いね。」
誰か誘って行こうかなぁ…
「なら、決定な!今日中に美春のお母さんに話しとけよ!」
「まぁ、無理だったらメールするわ。」
「おん!」
うっわー…すっごく嬉しそう…。てか、嬉しそうな理由が謎なんだけど…。
「ねぇ、そこの2人」
声をかけられ、そっちを向くと、少し不思議そうな3人がいた。
……あ、いや訂正。黒いオーラが漏れてるのが1人と少し不思議そうな2人。
「2人は付き合ってるの?」
佐伯さんに尋ねられる。
え…私が蔵石と付き合う…?
「せ「絶対にないね」
蔵石が何か言いかけてたけど、無視無視。
「こんなエススタ男の彼女なんて死ぬわ。」
「あぁ、そうか。嬉しすぎて死ねるぐらい俺のこと好きなんやな。」
「は?何言ってんの?
あんたを好きになるなら、けーやと結婚できるわ」
あ、蔵石気絶した。
「クスッ…言うねー」
「少々言いすぎな気もするが…」
「それぐらいが丁度良いんじゃない?」
…見てる3人は、蔵石の心配をしない。あんたらも酷いよな。
「じゃあ、そろそろ帰りますか?」
「そうだなー」
「帰ろっか。手塚も帰りたいでしょ?」
「あぁ…」
そして、4人で部屋を出ていく。あれ…なんか忘れてる気がする…?
ま、いっか!
どうやら、帰りは4人で同じヘリに乗るようで、4人で話しながら帰った。
幸村さんが降りて、私の通う氷帝学園に着いた。
長いような気もしたが、一時間弱したたってないことに驚いた。
「今日は、ありがとうございました。では、また。」
そう言って、屋上から下りる階段に向かう。屋上のドアを閉めると同時にため息をついて、これからどうするか考える。
うーん…このまま帰ったらだめだと思うんだよね。アホ部に報告しなきゃだし…。あ、時間的にまだテニスコートにいるかな。
テニスコートに向かってみる。
あ、アホ部居た。
「アホ部ー!話し合い終わったよー!」
そう言いながらコートの方に行く。
「ほう…アホ部とは俺様のことか?」
それ以外誰が居るんだよ。この何様俺様アホ部…じゃない跡部様が
「そうだけど?」
「中々愉快なあだ名だな。気に入った。」
そりゃ、良かったね。頭の中身が愉快なアホ部くん
「で、話し合い終わったんだけど、私はどうすれば良いの?」
「…話し合いで決まった内容を書いた紙を置いて帰って良い。」
あれま、なんと優しい。
お言葉に甘えて帰るか。
今日は、面白いやつに会ったぞBy手塚[ 38/53 ][*prev] [next#]
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