28

「はぁ…」

学校に着いて、若と別れた後、何回目かのため息をつく。

「どないしたんや。」

心を閉ざさず、お前のせいだよ。と思う。

「なんや、俺のせいかいな。」

そうそう。あんたのせい。

「あれか、俺が好きすぎてため息ついてまうんか。」

自意識過剰だから安心しろ。

「ひどいなぁ…って何で声出さへんの。俺が一人言言っとるみたいやないか。」

え、読心術使える相手に声出すとか…無駄じゃない?
思ってること言ってるんだから、同じだし。

「俺、お嬢ちゃんの声聞きたいわ。」

嫌だっての。

「あれ?何故かお嬢ちゃんの心、読めへんくなったわー」

わざとらしく言う。いや、読めてるでしょ。
この変態ロリショタコン丸眼鏡。豆腐の角に頭打って記憶喪失になれ。

「豆腐の角は流石に無理やわ。」

…読めてるな。

「あぁっ…また読めへん!」

お前なんか、アホ部攻めでズコバコヤってろ

「なんや、心の中で失礼なこと思っとるな。」

失礼?どこが?

「言っとくけどな、俺が攻めなんやで。」

どうでもいいよ!

姿!By


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