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「…母さん、神崎…いい加減、話止めろよ」

あれから、日吉ママと話が盛り上がって気がつくと、30分ぐらいたっていた。

「あ…じゃあ、今日はこれぐらいで失礼します。」

「えぇ、今度一緒にお茶しましょうね。」

ニコリと笑う日吉ママ。親子そろって美形だなぁ…。

「はい、勿論です!」

私がそう言うと、日吉ママは家に入っていく。

「…オイ」

「あ、日吉まだ居たの?」

「…俺の家族は皆、日吉だ。勿論、母さんも。」

「うん、そうだね。家族だから」

「…だから、母さんと仲が良いお前には、名前で呼ぶ許可をやるよ。」

「え…?」

もしかして…

「べ、別に名前で呼んで欲しい訳じゃないからな!」

やっぱりツンデレだぁぁぁぁ!

「…うん、わかったよ、若。」

そう言うと、若は自分で言ったくせに頬を赤く染めた。
え、この可愛い生き物なに?

「そ…れじゃ…また明日な」

そう言って家に入ろうとする若を呼び止める。

「私の家も皆、神崎だから美春って呼ぶ許可あげる。」

「…そうかよ。」

「じゃ、また明日!」

「あぁ…」

そして、私たちはほぼ同時に家に入った。

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