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「…母さん、神崎…いい加減、話止めろよ」
あれから、日吉ママと話が盛り上がって気がつくと、30分ぐらいたっていた。
「あ…じゃあ、今日はこれぐらいで失礼します。」
「えぇ、今度一緒にお茶しましょうね。」
ニコリと笑う日吉ママ。親子そろって美形だなぁ…。
「はい、勿論です!」
私がそう言うと、日吉ママは家に入っていく。
「…オイ」
「あ、日吉まだ居たの?」
「…俺の家族は皆、日吉だ。勿論、母さんも。」
「うん、そうだね。家族だから」
「…だから、母さんと仲が良いお前には、名前で呼ぶ許可をやるよ。」
「え…?」
もしかして…
「べ、別に名前で呼んで欲しい訳じゃないからな!」
やっぱりツンデレだぁぁぁぁ!
「…うん、わかったよ、若。」
そう言うと、若は自分で言ったくせに頬を赤く染めた。
え、この可愛い生き物なに?
「そ…れじゃ…また明日な」
そう言って家に入ろうとする若を呼び止める。
「私の家も皆、神崎だから美春って呼ぶ許可あげる。」
「…そうかよ。」
「じゃ、また明日!」
「あぁ…」
そして、私たちはほぼ同時に家に入った。
青春じゃのーBy二人を見てたおじいちゃん[ 26/53 ][*prev] [next#]
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