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「まさか…お隣さん…?」
「ってことは…」
「うん、そこ私の家。」
「…部屋は?」
「え?」
「だから、部屋の位置」
「二階のあの部屋だけど…」
と、部屋を指差す。
「…部屋まで隣かよ…」
「は…?」
「俺の部屋あそこ」
日吉が指差したのは、私の部屋とベランダ越しに隣の部屋。
どんだけ奇跡だよ!
「あー…うん…あはは…」
下手に風呂上がりバスタオルだけでベランダに出れないじゃん!
「お前…アホなこと考えてないか?」
「アホなことじゃないよ!ただ、風呂上がりにバスタオルだけでベランダに出れないなぁーって思っただけだよ!」
あ…
「ほら、アホなことだろ」
「…はい」
「まぁ、いい…で、何か用か?」
「あ、回覧板でーす」
「…どうも」
まぁ、そんな感じで日吉と話してたら、日吉の家の玄関が開いた。
「若、誰と話してる…」
「母さん…」
へぇ…あれが日吉ママか…
「あらまぁ…可愛い女の子!若の彼女?」
「ち、違いますよ!」
「そ、そうだ!母さん、何言ってんだ!」
「うふふ…冗談よ。お隣の美春ちゃんでしょ?」
知ってたのかよ!
今日は、うちの子が女の子と仲良くしてて嬉しかったわBy日吉ママ[ 25/53 ][*prev] [next#]
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