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「はぁ…」

仁王さんと柳生さんに案内してもらってから、電車に乗って自分の家に帰った。
そしたら、家に入った瞬間キッチンからお母さんの「お隣さんに回覧板持っていってー!」っていう声が飛んでくる。いや、自分で持っていこうよ。めんどくさかっただけでしょ。

「早く行きなさい!」

「…はいはい…」

お隣さんねー…確か、古武術の道場か何かやってたっけな。

「あ、そうそう!お隣さんにあんたと同い年の子がいるらしいから、会ったら、仲良くなりなさいよねー。」

…いや、知るかよ!
もう、いいや…
さっさと回覧板持っていこ…
バックをテーブルの上に置いて、入ってきたばかりの玄関を再び出てお隣さんのチャイムの前に立つ。
うわ、緊張してきた…。深呼吸深呼吸…

「スー…ハー…スー…ハー…」

「…んで…」

ん?何か声がしたような…辺りを見回してみる。すると…

「なんでお前が…」

ひよこが居た。
あ、違う違う…日吉が居た。

「え…なんで居るの?」

「それは、こっちのセリフだ。そこ、俺の家なんだが…」

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