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屋上で宍戸に会ってから、真面目に授業を受けたけど、やっぱり調子が乗らなくて初日にして部活をサボリーヨしました☆
ってことで、気分転換に電車でどこかに向かってるのは良いんだけど…

「…ここ何処?」

現在地がわかりません…
こんなことなら、ちゃんと覚えときゃ良かった…

「そこのお嬢さんどうかしたんか?」

いきなり、後ろから声をかけられる。口調が忍足みたいだ…。とか、思いつつ振り返ると……
…うん、白髪だ。
私に声をかけたと思わしき人物は白髪で、その人の斜め後ろには、メガネをかけた…見た目リーマンみたいな人がいた。

「こら、やぎゅ…あ…」

メガネをかけたひとが白髪に何かを言いかけて黙った。

「…えっと…?」

「その制服、氷帝のじゃろ?氷帝がなんでこんなところに居るんじゃ。」

…白髪さんは、言葉もおじいさんですか…。えっと…メガネさんが言ってたやぎゅが名前かな?

「やぎゅ…さんでいいんですか?」

そう言うと驚かれた。

「え…」

「あ、違いますか?」

「いや…何で名前がそれじゃと思ったのか教えんしゃい」

「さっき、メガネをかけてる方がやぎゅ…と言ってたんで…」

「そうか…仁王くん、まだまだじゃの」

「…後で説明しますよ。」

まだまだ?説明?何のことだ?

「スミマセン。私の名前は、仁王雅治です。」

メガネさんが、空気だった私を思いだし、名前を告げた。
敬語に一人称私…紳士だ…!

「…俺の名前は柳生比呂士じゃよ。」

白髪さんは…なんか危険なオーラが…うん…

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テーマ「人外ファンタジー」
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