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あのあと、2人から何故かしつこく関西弁(似非だけど)を使える理由を聞かれ、面倒だったから白状する。

「大阪に友達いるし、大阪の学校かこの学校かで迷ってたから」

「それだけか?」

「うん、それだけ」

「なんや、おもろくないな」

…おもろくないってなんや!
って言おうとしたら…

〜何はともあれ浪速のテニス 勝ったモン勝ち 覚悟しときや

電話がかかってきた。

めっちゃめっちゃエエやんピッ

「何でその曲なんや…」

今、忍足は無視、無視

「あ、もしもし?」

『おう、美春か?』

ディスプレイに書いてあったけど、やっぱりけーやか…

「それ以外誰がおんねん」

『あ、せやな!携帯やから、本人に決まっとるか。』

「で、何?」

『せや、何で四天宝寺に来んかったんや!』

うわ…今それ聞くか…

「だって、宝寺の門ってボケて入らなあかんのやろ?いくら、けーやとか蔵石やぜんざいが居っても嫌やわ。」

『ええやん!スピスタと一緒やで?聖書と一緒やで?天才と一緒なんやで!?』

……

「あー、はいはい。」

いい加減面倒になってきた…。そう思ってたら、電話の向こうから『謙也ー』って蔵石の声が聞こえてきた。
チャンス!

「けーや、蔵石に呼ばれとるみたいやで?」

『ホンマや!白石ー、ちょっと美春と電話で話とってや』

いや、普通は電話きるでしょ。

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