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結局、私は、次の日…つまり、今日自己紹介することになった。
自己紹介だけなら、昼でもいいのに、あほべが朝練に来いとかいうし…

「あほべのクソ野郎…」

「あーん?誰があほべだ」

「そりゃ、跡部…って跡部さまっ!」

いきなり黒オーラがハンパないあほべが話しかけるから、様付けになったじゃないか、コノヤロウ。

「ほーう…良い度胸だな」

「…すみませんデシタ。」

「本当に謝る気あるのかよ」

「アリマス、有ります」

…無いけど

「じゃあ、今日からテニス部のコーチ兼マネージャーな。」

「ハイハイ…」

…って

「え?」

「よし、決まりだ。自己紹介するぞ」

え?え?

「えぇぇぇぇぇ!?」

「うるさい。いまからレギュラーと準レギュラーを呼ぶから待て」

そして、昨日と同じように指をパチリと鳴らす。
あれだけでこんなに響くなんてすごいなぁ…。

「またですか…」

「あ、美春やないか」

「今度は何だよ!」

「皆、聞け。」

…まさか、本当じゃないよね

「今日から、この神崎美春がコーチ兼マネージャーになる。」

…あほべのアホ!

「自己紹介しろ。」

この何様俺様跡部様が

「文句あるのか?」

また黒オーラハンパないっす。

「文句ありません。」

てか、逆らえません

「なら、やれ」

「…神崎美春。13歳。その他特になし」

よし、これで解放d――…

「え、13歳ですか?」

「俺たちと同じ学年じゃなかったっけ?」

…しくった…年齢言うんじゃなかった…

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