精神と肉体を同時に攻撃された結果声の出なくなった私は、床に倒れている手足のない胴体をぼんやり眺める。




なーんでこうなっちゃったかなー。

これならゆっくり安全確認してハーゲンダッツの方がよかった。




「いい加減口を割ったらどうだ?ベティ。今更このおれの船に何の用だ?」
「おれ達を恨んで海軍にでも入ったんじゃないすか?ほら、なんか服が海軍っぽいし」
「バカだなぁ。それはムリだろ。あのベティだぞ」
「そうだよ。それに、海軍にこんな制服あったっけ?」
「お、おれが海軍の事なんか知るわけないだろ!」
「すみません・・・」
『打たれ弱っ!!』
「・・・お前ら出てけ」





おー!

生で見ちゃった「すみません」!

かぁわいいなぁ。


きっと今じゃなかったら可愛さで顔が崩壊するとこだよ。






「バカベティ!お前のせいでおれ達まで怒られただろー!」
「さっさと吐いちまえよベティ。お前海軍と繋がってんだろ?」
「まだ言うか。」
「で?どうなんだ?」
「(どうと言われても・・・)」

上から白熊。グラサン。オシャレ帽子。隈の船長。

なぜ名前で呼ばないのかは現実逃避をしているから。


これは実は何かのドッキリでこいつらは仕掛人なんじゃないかと。


ていうかその前にさ。

さっきからずっと思ってたんだけどさ






「言わないか・・・。おれを怒らせたらどうなるか・・・・・・忘れた訳じゃぁないよなぁ?ベティ」















ベティって誰よ。







【懐郷病】

[ 6/12 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -