夜も更けてきて、うとうとしながら自室のベッドに潜り込んだとき、妙な違和感に包まれた。でも、そんなのは気のせいだろうと処理し、今日もイナズマジャパンの選手たちのサッカーは凄かったと、明日もまた、みんなのために頑張っておにぎりを作ろうと考えを広げつつも、布団に潜り込むなり深い睡魔が襲ってきて、自然と目を閉じた。





夜中に喉の渇きと不自然な身体全体から発される暑さで、目が覚めてしまった。重い瞼を擦りながら辺りを見渡そうとすると「はぁ、はぁ」という熱い息が首元にかかり、私の意識は覚醒した。びっくりして離れようとすると、ふわりと私の視界に薄い茶色の髪が広がる。その髪の持ち主は、私の背中にぴったりと張り付いて腰を押し付けてきた。何か硬いものがちょうどお尻にあたって、彼の吐息が耳にかかる。



「はっ…名前」



耳元に聞こえてくるのは間違いなく鬼道くんの声だった。昼間は司令塔としてみんなを引っ張っている彼がどうして今、ここにいるのか。全く考えもつかなくてパニックになる。鬼道くんの手は私の頬を撫でながら、もう片方で寝巻きの下にへと侵入してきた。



「ん…っ」



胸をやんわりと揉まれて、抑えきれなかった吐息が思わず出てしまった。唇を噛んで、息が漏れないようにしていると、彼は頬に優しくキスを落としてくれた。


ごそごそと後ろで音がした。どうやら鬼道くんは下のズボンを脱いだようで、今からされるであろうことを想像すると、少し身体が強張った。そんな私の緊張を解いてくれるように、今度は首筋にキスをしてくれる。鬼道くんは私のお尻の割れ目をなぞるように、ペニスを動かしてきた。



「…っ…ん…んっ…はぁ」



下着の上からだから、もどかしい刺激ばかり与えられて、思わずもじもじと足を摩ってしまう。その間にも彼は私の胸を弄り続ける。不意に下着の上から何度も何度も指で摩ってきて、今まで必死に我慢していた声が、抑えきれなくなってしまっていた。



「はっ、…ん、名前…濡れてるぞ」



そう呟いた彼は、私の下着を脱がせてベッドの外にへと放り投げた。そして、より鬼道くんが密着してきて、お尻の間からペニスを挿入してきた。所謂、スマタってやつで、鬼道くんの熱が直に感じられる。



「んっ、ん、んっぁ」



深く押し進められるたびに、小さく声を上げてしまう。そんなときに、ふと部屋に広がる電球の淡い光で、部屋の外でじっとこっちを見ている目と目が合ってしまった。その人がゆっくりと私の部屋に入ってくると、思わず驚きで声を上げてしまう。不動くんだ。いつもはちょっとオレ様気質の彼が、目に涙をためて下半身を慰めている様子が見えて、なぜか身体がもっと熱くなってくる。



「…ひゃっ!…あ、ん、んんっ」



不動くんを視界に入れながら、後ろからは激しく揺すぶられる。直接、入れられているわけじゃないけれど、凄い快感に襲われた。ぎゅうっと、鬼道くんに抱きしめられたかと思うと、そのまま太ももが鬼道くんから放たれたものでぐしょぐしょになってしまった。その後、不動くんも小さく呻き声を上げて、達したようだった。



後ろからの温もりに包まれて、限界まで疲れた私はゆっくりと再度、目を閉じた。まだ起きているであろう監督たちの声が聞こえたらどうしよう、なんて思いながらもやっぱり睡魔には勝てないものですね。








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別に明王くんが必要でない気もしますが、涙目になっている彼もいいかなと思って





120602
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