彼氏の部屋のベッドの下でエロ本を見つけてしまった。なんというか、当然の如く隠さずにソレが定番の場所に置かれていた。なんとなく気になるから表紙を捲ってみると(表紙もかなり卑猥だった)巨乳の女の人がいた。私なんかよりもだいぶ大きい…!ちょっと悔しいからそこらへんにエロ本を投げつけると、ちょうどジュースを持ってきてくれた麗一に直撃した。


「痛っ…、ん…?あ、これって」
「ばーか!ばーか!麗一のへんたーい!」
「フン、別にいいだろ、これくらい」


これくらいって!一応彼女もいるというのにエロ本なんていらないじゃん!私に色気がないから、だからそんな本がないと満足できないのかなあ。とりあえず、ムカツクから近くにあった枕を彼に向けて投げた。


「でも名前が一番好き」


麗一はそれをキャッチしながらも真面目な表情でそんなことを言うもんだから。悔しい気持ちと恥ずかしい気持ちとが半分ずつで、少し顔が熱くなってくる。それを隠すために、佐久間コーチから貰ったらしいペンギンのぬいぐるみを7個くらい投げつけておいた。



今度またエロ本見つけたら、恥ずかしい目に遭わせてやるんだからね!






120429
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -