「風丸くんと佐久間くんって女の子みたいだよね」


何気なくその言葉を発したのだけど、二人は少しムッとした表情を浮かべた後、にぃ、と口許に笑みを浮かべて私を近くのソファへと押し倒した。慌てて起き上がろうとしたけど、風丸くんに素早く唇を奪われる。長い舌が喉の奥まで、入り込んで舌にねっとりと絡み付く。


「ん、んぅっ…ふ、ぁ…ぅ、…んむぅ」


交じり合った唾液が音を立てる様子を佐久間くんがペロリと唇の端を舐めながら見ていて、同時に私のブラジャーのホックを外しにかかる。


「んッ!んぅ…ぁ」


ようやく唇が解放された頃に、佐久間くんが私の首筋に吸い付きながら、オレらが男だってこと証明してやるよ、と軽くリップ音を立てて耳たぶにキスをおとしてきた。


「んっ…!冗談、だよね?」
「冗談なワケないだろ」


そう言う風丸くんの目を見てみると、確かに真剣な目をしてる。佐久間くんは口元に微笑を浮かべてはいるけど、目は本気だ。つまり、私はこの二人から逃げられないってことなのではないでしょうか。


「オレも名前とキスしたい」
「…んんっ…ん、ぁ」


どうせ逃げられないのなら抵抗しても無駄。相手は二人なんだし、勝ち目はない。そう思って佐久間くんのキスを甘んじて受け入れた。


「ひ、ぃあ!」


佐久間くんとのキスに夢中になっていると、風丸くんの指が太ももをなぞりながら秘部まで到達して、下着の上からやんわりと撫で付けてきた。何度も、何度も指で擦られているうちに、妙に下が熱くなっていく。その刺激があまりにも強くて、体を捻って避けようとしても、今度は佐久間くんが顎を掴んで荒々しく口付けてくるものだから、頭がくらくらしてくる。


「ふ、あっ、あんっ、んぁ」


ぐちゅぐちゅぐちゅっ…ぬちゅっ


「やらしー音。オレにまで聞こえてくる」
「あっ、あん、あ、やぅ…」


私の秘部から聞こえてくる音が上にいる佐久間くんにまで聞こえていることを知って、更に身体が熱くなる。


「佐久間に見られて興奮したのか?凄い締め付けだったぞ」


なんて、風丸くんが追い討ちをかけてくるものだから、たまらなく恥ずかしい。佐久間くんは軽く唇同士をくっつけながらも両手を胸に寄せて、両手で揉み始めた。

ぐちゅ、ぐちゃ、ぐちゅっぐゅぅ


「んやあぁあっ!あっ、あ、や、ぁあんっ」
「ん、これだけ濡れていればもう大丈夫だろ…佐久間、おまえはどっちからがいい?」
「風丸が先に名前にキスしたから、こっちはオレからな」


二人で会話しながらも攻める手を休めない。不意に風丸くんの指が中から引き抜かれ、何倍もの質量のモノが代わりに入ってくる。


「ふぁ、あああっぁんっ?!」
「ほら、上のお口がお留守だぞ」
「ふ、んぐっ、ん、んぅっ!」


佐久間くんに両足を抱えて、一気に最奥まで貫かれて、風丸くんには喉にまで彼自身を含まされる。


「は、むぅ…っ、んく、んっんん…ぁう」
「すっごい締め付け…やば、」


上からも下からも、二人が刺激を与えてくる。


「ふ、ぁあッ、あんっ、あ、さくまくっ、はげしぃ」


がつがつ、と佐久間くんが激しく揺らしてきた拍子に風丸くんのが口から離れてしまう。でも、風丸くんはもう一度口でしてくれとは言わずにぽん、と頭を優しく撫でてくれて、私の手を取り彼のモノを握らせた。


「!ひあぁっ、あっ、そこ、だ、めっ…ッ!」


佐久間くんのがちょうどいいところに当たって、思わず仰け反った。そのときに加減ができなくて、風丸くんのをぎゅうう、っと思いっきり握ってしまった。


「っ!う、あっ…っ」
「く、ぁっ!」


風丸くんはその反動で達したらしく、結果的に彼の精液を顔全体に浴びることとなってしまった。佐久間くんもその締め付けで腰を揺すりながら、私の太ももにへと出した。


「は、はぁ、はぁ、はっ」


快楽からの急激な疲労が襲ってきて、私はゆっくりと目を閉じた。









「名前…名前!」
「……ん」


うっすらと目を開けるとまるで女の子みた――かっこいい男の子が二人、両脇に並んで私の顔を覗き込んでいた。


「よかった名前」
「大丈夫か?」


凄く心配してくれていたみたいで、二人ともにっこりと優しい笑顔を浮かべてくれている。大丈夫だよ、と返すと風丸くんがまた、頭を撫でてくれた。やばい。風丸くんに撫でてもらうの、凄く気持ちいい。うっとりしていると、また眠気に包まれる。


「名前!」
「んー?」
「気持ちよかった?」
「……!」


佐久間くんの言葉を理解するのに時間がかかってしまった。だけど、その言葉の意図を理解した瞬間、眠気は消えて一気に現実にへと引き戻される。そうだ、私…二人と…!さっきまでのことを全て思い出してしまい、今更ながら恥ずかしくなってきて、布団を頭まで被った。


「なぁ、名前」


楽しそうに私の名前を呼ぶ佐久間くんの声が聞こえる。からかわれてるんだ…!でも、いま二人の顔なんて恥ずかしくて見れない。だから、このドキドキがおさまるまで布団にもぐり続けよう!そう思ってぎゅ、っと強く目を瞑った。







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華月さんに相互記念として捧げます
そしてまず最初にごめんなさいっ!
初っ端から裏(笑)
こんなのが記念小説でいいのでしょうか
可愛いけどイケメンな二人が大好きです!
最後はあれですよ。佐久間くんがからかう担当で風丸さんが介抱担当です笑
相互、本当にありがとうございました!!

これからよろしくお願いします




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