「はぁっ…」
さわりたい。さわりたい。身体が疼いて仕方がない。
シャツのボタンを少しずつあけていく。右手は服の上から体をさぐる。
「ん……」
次第に薄くなる空気に息が上がる。
「はぁっ…はぁっ、あっ、ん…名前」
想いの人を必死になって頭に浮かべて、こんなことをするなんて頭では本当に申し訳なく思っていても、身体は素直に快楽を求めていて。
シャツの中に手を入れると、それが胸元にへと滑らせてやさしくなぞる。
「は…ん、ん」
たまに爪で乳首をかすってしまうのがたまらない。そのうちに我慢ならなくなって、そろりと下へと手を渡らせる。
「んっ、んぁ、はぁ、あ、は」
はぁ、と深い溜め息をつく。もっと。勝手に腰がゆれてる。まだ触れてもいないちんこが下着を上げ始めて辛い。
「あっ、ぁっ、や、あ、」
もし、名前にこんなところを見られでもしたら。自らの性器を自分で慰めるなんて。
「きもちいぃ…いい、はっあ、あっ、!」
あまりの気持ちよさに腰がくがくになる。やっとのことでベルトを外して、下着ごとパンツを下げた。もうぐちゃぐちゃで、息も情けなく上げているし。
一人で何やってんだオレ。直に触ったちんこはすでに勃ちあがっていた。
「ひう、ひ、ぁ、」
待ちに待った快感が、気持ちよすぎて、手が止まらない。
「ああ、ぁっん、は、きもちい、」
先っぽをなでるだけでびくびくする。もうぐちゃぐちゃで、ぬるぬるしていて。
深いため息を吐いて、まるで名前を抱きしめているような感覚に浸る。
「あ、もっと、もっと…!名前っすき、だ!」
想像の中の名前がオレに微笑んでくれる。かわいい。
ちんこを掴んでゆるゆると動かす。ぐちゅぐちゅと音が鳴るが、手がとまらない。
「ああっ!あ、あっ、あぁ、!」
ぐちゅぐちゅぐちゃぐちゃ
「はあ、あ、あ、あ!…ん、名前」
名前がオレを見ていやらしいって言ってる、たまらない。これ以上ないくらいにちんこがちがちになってる。きもちい、きもちい。
「あっ、も、、いくっは、名前っ、名前…」
頭がボーッとしてきて、もういきそうだった。ぐちゃぐちゃとちんこをさする手が早くなる。
「はあ、っはあ、っは、」
熱くて、気持ち良くて。今すぐ出したくて、一気に、手で握って頂点まで上り詰めた。
「ああ!あああ、あぁっあ、あ、あ!はっ」
びゅくっ!
先端から飛び出た精液が、中途半端に脱いだシャツと、かぶってた布団にべったりついた。
「…っ、はぁっ!は、はぁ、はぁ、」
布団から身を出して、新鮮な空気を取り入れる。
外はひんやりとしていて火照った身体と頭を冷やすのにはぴったりだった。ぬる、とちんこと布団がぐちゃぐちゃになってるのに気づいて、ようやく意識が戻った。
「…はあ」
またやってしまった。
120721