「明王くーん!おはよう」
「チッ」
「なんか明王くんから甘い匂いする」
「……うぜえ、俺に近寄んな」
「まぁまぁまぁ、そんなこと言わずに…」
「マジきもいお前」


朝一の誰もいない廊下で明王くんを見つけた瞬間、私は彼にダイブした。あーっいい匂い!明王くんぎゅうってすると柔らかいし、嫌そうな顔するけど、本気で私を突き放したりしないところがほんとに優しい。明王くんは今日も可愛いね、って言おうとしたら思いっきり頬っぺたを抓られた。


「いひゃいっ!あひおふん、ほっへたひっはりゃにゃいで!」
「すげー顔」
「…うーっ痛いって」
「自業自得だろ」


にぃっと意地悪な笑顔を浮かべる明王くん。でもそんなところも可愛いなぁと思ってしまう。さっきまで抱きついていたのを身体を離されたから、向かい合う形になってしまった。やばい。至近距離の明王くんかっこよすぎる。


「お前さあ、俺からいい匂いするって言ってたけど、結構名前も……」
「明王くん?」
「…っなんでもねーよ」


珍しく明王くんが赤面しているのを見てしまった。これは写真を撮って永久保存したいです切実に!話しかけていた内容が気になって仕方なかったから、今の話し続けるか今日のパンツ何色?って質問すると。


「ほんと変態だよな」
「明王くんが可愛すぎる方が罪なんだよ」
「………名前のがいい匂いする」
「えっ…!」
「……っ」
「ふふふー、明王ちゃんかーわいいっ!」
「うぜぇよ!さっさと離れろ!」


真っ赤な顔でうぜえとか言われても怖くないからね!むしろ可愛い。そんな明王くんにぎゅうぎゅうしてると登校してきた鬼道くんに呆れられた顔をされました。









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