「ん…、やぁっ」
「ほら、1639年にどこの国が来航禁止になったんだ?」
「分かんな、ぁ…っ」
「答えねえと動かねーぞ?」


何故こんなことになったのか。定期考査まであと3日。追い込みしよう、ということで典人の家にお邪魔することになった。ほんとは神童くんとか霧野くんといった賢い子たちや、いつものメンバーの速水くんと浜野くんも一緒に勉強するはずだったのに、なぜか二人っきりになってしまった。典人の家に結構寄ってるんだけど、やっぱり慣れない。

でも、今はそんなことは重要じゃなくてなぜか私をベッドに押し倒してきながら問題を言ってくる目の前の彼氏をどうにかしてほしい。やっぱりベッドに二人並んで勉強してたのがいけなかったのかな。


「んぁ…」
「ここ試験出るって言ってたぜ?」


胸を揉みしだきながら、さっきまで激しく動いてたのに、徐々にゆっくり腰を揺らしてくる。横目で典人を見てみれば楽しそうに笑っていた。


「ん……すぺ、ぃんっ」
「ハズレ。スペインは1624年に貿易禁止だな。正解はポルトガル」


間違えたからお仕置きな。

耳元で囁かれゾクっと身体が震える。典人は首筋に舌を這わし、そこに吸い付いた。腰の動きも止まって、中途半端に止められた私は不安になって彼の方を見てみると、やっぱり典人は笑顔でいて。


「名前が動いて」
「…えっ」
「気持ち良くなりてーだろ?」
「でも…無理だよぉ…!」


急も割れ目をなぞられて腰がピクッと浮いた。その瞬間に快感が流れる。ぐちゅり、と厭らしい音を立てるのを聞いて、私ももう我慢できなくなってしまっていた。


「んあっ…のり、ひと…ッ」
「ふっ、…ん、名前可愛い」
「はあっ…、はっ……いま、なんて?」
「っ、別になんでもねえ」
「やあっ…はあっ…んっ、うあっ!」


行為で熱くなったのか、恥ずかしくなったのかわからないけど、赤面した典人が下から急に突き出した。ビリビリと電撃のような快感が身体中を走りぬける。しかも、なんかさっきよりも典人の大きくなってるし。


「上で乱れる名前もいいけど、」
「あっ…ふ、あ…っ」
「やっぱ、こっちのがいいな」


話しながらもガツガツと腰を動かす。結合部が熱くて、卑猥な音も聞こえてきて。どうにかなりそうだ。


「や、やっ、あぅ」
「気持ちい?」
「ん、気持ちいっ」
「はっ…その顔、やべえ」
「あっ、あっ、はげ、しぃ…っ!」
「はあっ…、名前、締めすぎだって」
「ん、ん…のりひとっ、のりひとぉっ…」
「…んっ…、もたねぇかも」


典人は頭を撫でてくれていた手を、下に降ろしてきて唇の辺りで留まる。私は細く目を開いて、彼の唇にへとそっと身体を動かした。



「んは…ひあっ…やっ、はあっ」
「ふ、名前っ…」


典人は結合部の上の腫れたそれを抓ってきた。急な刺激にびっくりして、思い切り典人の自身を締め付ける。


「典人っ…ぁ、…のり、ひとっ」
「名前ん、は…ッく」
「も、むり…あぁああっ!」


やっとそこから手を離してくれたかと思えば腰を掴まれて、ズチュンッと思い切り突かれた。そこで私は頭が真っ白になって短い悲鳴を上げて果てた。典人も小さく呻いて中でドクドクと脈打つそれに私はピクッと身体を跳ねさせた。
後処理をしている彼をぼぅっと見ていると、彼は私の視線に気づいて、ふっと微笑んでくれて。


「名前」
「…ん」
「ポルトガル船来航は何年?」
「えと……1639…年?」
「正解。結構この勉強方法もいいかもなあ」
「そんな!もうやんないよっ!」
「いいだろ?また二人っきりになったらシようぜ?」
「そんないい声とかっこいい顔しても嫌ですー」
「…ちぇっ」



試験前の憂鬱さえも吹き飛ばして





―――――

エドガーの中の人の曲が流れてきたから無性に書きたくなりました




120301
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