24歳風丸さんの新婚お話





サッカーの練習が終わった後、いつもならメンバーのだれかと食いに行ったりしていた。でも、結婚してからというものオレの優先順位は変わっていった。


「ただいま」
「おかえり、一郎太」


にこ、っと玄関で迎えてくれるオレの名前。彼女からはいい匂いがする。きっと夕飯を作ってくれていたんだな。


「あ、あの…」
「ん?どうした」
「…ご飯にする?お風呂にする?それとも…わ・た・し?」
「……えっと、名前?」


名前は真っ赤にした顔を慌てて両手で覆い隠す。


「だって!今日その会話をテレビでやってて…!」


それで一郎太も言ってほしいかなって。

そんなことを言われて嬉しくないはずがない。まだ顔の赤い名前の頭を撫でると、その手に擦り寄ってきて柔らかい笑みを浮かべてくれた。


「あ、お腹空いてるよね?ご飯出来てるよ」
「いや、先に…」
「?お風呂に入るの?」
「そうじゃなくて、その…」
「ん?」
「名前をいただかせてくれないか」







呼吸までもを奪うように、深く口付け、互いの舌を嬲る。ちゅる、くちゅ、と絡んだ唾液が滴った。


「んは、ぅ…ん、いち…、ろぅた…っ」


縋るように名前を呼んでくれる彼女が愛おしくて、体をきつく抱き締めた。


「んんっ、んふ、ぁう、はふ、ぁ、あっ」


舌を吸い、歯列の裏まで舐めて、口内の全てを犯す。溢れる唾液が、くちゅくちゅ、にちゅ、といやらしく音を立て、口端から伝った。ゆっくりと離れたが、銀の糸が二人をまだ繋いでいる。


「…っは、ん…はぁ」
「っは…ぁ、いちろーたのっお、ちんちん…っ」


オレのを挿入れていくと、ナカがきゅうきゅう締めつけてくる。ただひたすら、熱くて、蕩けてしまいそうになる。


「はぁ…、ぬるぬるで、きつくて、とても…気持ちいい…っ」


名前の腰を掴んで思い切り突き上げた。肌を打つ、乾いた音と、にちゅにちゅ、と卑猥な音が大きく響く。


「ぁああんっ!あっ、や、きゅ…に、うご…かないっで、はぁっ、あんっ!」
「気持ちいいか?」


はふはふ、と肩で息をしながらこくりと大きく縦に首を振る名前。それが可愛らしくて開きっぱなしの口に自分の舌を近付けた。


「あぅっ…」
「はぁ、オレの、名前」
「ん、んぅ、ん…っ、んんっ」
「愛してる」
「んっ、あ、わた、し、も…っ、すきぃ」


今度は名前の方から抱きついてきて、我を忘れそうになる。ほんとに、ほんとうに。可愛くて愛おしくて。


「あぅっ、あっ、きもちぃ、よぉ、いちろぅたあっ」
「っは、はぁ…!もう…中に、出すからな…名前、…ッ」
「んっ、だして、いっぱぃ、ちょぅだぁ…っ」


彼女を抱き寄せてオレのをナカで放った。全部出し切ってから、ゆっくりと抜いて、名前のお腹を優しく擦った。



「名前とオレの子、出来るといいな」






120227
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