「名前を見てるだけで、ほら」
ぐり、と私ののお尻に熱くて硬いモノが押し付けられた。もしかしなくてもこれって…!
「海士…?!」
「ちゅーか、生理中だっけ?」
じゃあ仕方ないねー、とぐっと何度も、何度も腰を揺らし、それを擦り付けられる。
「挿入れんのはやめとく」
「あああ、あたりまえだよっ!」
海士のモノを下着の上から押し付けられて変な気分になる。
「はぁ…名前、名前…ッ」
「や、ぅ…ぁんっ!」
「早く名前のナカにちんこ埋め込みたいなー」
「や、だ…ッ!」
まるで、挿入して揺さぶられているかのような、そんな錯覚に陥る。海士は腰を掴んで背後から激しく揺らしてくる。海士のを押し付けられているだけなのに熱が、伝わってきて。ぎゅうって目を瞑っても快感には抗えない。
「やああんっ、あんっ、あっ、はげ、し…ッ」
「っく…!」
「ひぃあぁあぁあッ!」
海士は達する瞬間、私から身体を離して、そのまま私の顔に向かって出してきた。忘れてた。彼は顔射好きの変態だった。
「さいっあく」
「でも名前も気持ち良さそうだったしおあいこじゃん」
「うぅううー」
そうまで言われると返せなくなる。
むすっとして彼の方を見ていると、ちゅーしてあげるから許して、と言ってきた。
まあ、やっぱり私が好きなのは紛れもなく目の前にいる人で。どんなにたとえ変態だったとしても大好きで。
与えてくれる甘くて優しいキスを受け入れた。
120221