ゴーグルとマントなしのしょた鬼道さん





仕事帰りにふと近所の公園に立ち寄ったとき、初めて彼と会った。暗がりの昼間と違い人のいない公園で一人ぽつんとブランコに座っている彼にひどく興味を持った。試しに話しかけても、ぼーっと空を見上げている。
そんな不思議な彼を家に持ち帰った。もちろん誘拐じゃない。断じて。
ただ夜の公園は危険だと、明日になったら警察かご両親を見つけて届けようと、良心でやっているだけだ。
それでも手を握って歩き出すと、握り返してくれる男の子が可愛すぎて顔がニヤけてくる。ちがう、私は決してショタコンじゃない!






「君の名前は?」
「……ふいっ」
「(顔を背けるなんて可愛いなあ)私は名前。君は?」
「…有人」


視線は合わせてくれなかったけど、小さく名前を言ってくれた。そうか、有人くんか。
家に着いてとりあえず一息。彼の方を見ると今度は私のことをじぃっと見つめてきてて、それが可愛らしかったから頭を撫でようとしたら、部屋の隅っこに逃げられた。それじゃあつまらない。
私はご飯でも作ってあげようとキッチンに立った。何が食べたいかなと思って、有人くんの方へ目をやると。


「…え、ちょっ!きゃあぁああっ!」
「……」


そこには全裸の有人くんがいました。てへぺろなんて言っている場合じゃない。え、あの、どうすればいいのこの状況!
両手で目を覆ってあたふたすることしかできないじゃん。


「有人くん!服きてっ」
「オレは…」
「ん?」
「オレは、綿100%じゃないとチクチクして嫌なんだ」


その言葉を聞いた私は慌てて家を飛び出し、近くの服屋に駆け込んだ。目当てのものを探し出し、行きと同じくらいのスピードで我が家にへと帰った。
未だに全裸の彼の可愛らしい乳首や性器を出来るだけ見ないようにして、買ったばかりの服を着せてあげる。すると、有人くんはちょっとだけ微笑んでくれた。


「ありがとう名前」
「…っかわいい!」
「う、わっ!」


我を忘れて有人くんに抱きつくと、彼は驚いたのか、じたばたと暴れ出した。小さい体で抵抗するなんて可愛いなあ。


「うー…おなか、すいた」
「…あ、うん。今作るね」


オムライスでいっか、そう一人で思って材料を切っていると、後ろからひょこ、っと有人くんが覗いてきた。危ないから待っててね、というと、うん、と椅子に座ってじーっとこっちを見てくる。
そんな有人くんには旗付きの特製オムライスを出してあげた。目をぱちくりさせていたけど美味しい、と喜んでくれたから心の中でガッツポーズをつくった。


「有人くん先お風呂入る?」
「名前と、いっしょに入る」
「えぇええええ!」
「ん、」


なんですかその言葉と視線は!さも当然かのように今度は彼の方から手を握られる。
意外とこの子大胆ですね。どうしようか。
有人くんは背丈からして小学生らしいから下心とかはないよね、と思い込んでバスタオルを2つ用意した。
話し合いの結果、さきに私が入って少ししてから有人くんが入るということになった。
お気に入りの入浴剤を入れた湯船につかっていると、有人くんが入ってくる。そんな彼の身体を視界に入れないようにして俯いていたら、ばちゃんと一緒に湯船に入ってきた。


「いい匂いする」
「有人くんもこの匂い好き?」
「ん、すきだ」


向かい合わせに座って話す。すごく恥ずかしいけど大丈夫。今日は白っぽい色の入浴剤を入れたから湯船に浸かっている限り、互いの身体は見えない。


「先に身体洗う?」
「名前が先じゃなくていいのか?」
「うん」


ありがとうと言って、有人くんが立ちあがったときに、ばっちり見てしまった。彼のアレを。悪戯したらどんな反応してくれるのかなあ。邪な考えを繰り広げていると、有人くんが話しかけてきた。


「すまない名前、背中を洗ってほしいんだ」
「えっと…うん、わかった」


これは誘い言葉だと思ってもいいでしょうか。石鹸たっぷりの有人くんの身体に私の方が下心を持ってしまう。
さらに自分の手にボディソープをたっぷり濡らして、有人くんの背中に近付けた。


「…んっ」
「冷たい?」
「だいじょ、ぶ。……んあっ!」
「あ、ごめんね」


偶然を装って彼のおちんちんにへと手を伸ばした。まだピンクのそれはきっと精通とかまだなんだろうなあ。


「やぁ…っ名前、やめ……!」
「私は有人くんの身体を洗ってあげているだけだよ?」
「そんな、とこっ、しなくて…いいっ!」


暴れられたら嫌だから、後ろからぎゅっと拘束。その間も手を動かすのを止めない。


「ん、やぁっやらッ、」
「有人くんのココ、凄いことになってる」
「やッ、あぅっ、んあぁあっ!」


有人くんは身体をしならせてイったらしい。手に白濁が付着している。
後に残るのは達成感と罪悪感。


怒ってるかと思って彼の方に向き直って。




「ごめんね、有人くん」
「ぁ、いや…その」
「どうしたの?」
「その、気持ち良かったから…また、」




「またシて欲しい」
(もうこの子をウチで)
(預かっちゃっていいですか)





――――――

ある曲を聴きながら妄想してたら凄く残念になってしまった
反省はしているが後悔はしてません。たぶん
鬼道くんまじ天使



120212
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