昔々。それはとても昔のこと。誰かが誰かも分からぬほど昔のこと。種族に隔てることなど無かった時代のこと。世界には沢山の神様が居りました。
とある果てしない空には決して死ぬことのない金色の鳥が、とある海の底の底には銀色の鳥が互いの領分を侵すことなく地を治めていたのです。他にも陸を治める者、海底を治める者、時空を司る者など多くの者もいましたが、彼らにはそれぞれ自分に連なる種族が居りました。連なる種族たちは神様を…………

(以下空白)


…………そんなある日人間という種族が生まれました。牙も爪もないその種族は大層脆弱な生き物に見えました。

空よりも遥かに遠い場所には真っ暗な世界を支える神様は、今までの連なる種族には多くの力を与えましたがその人間という種族には何もお与えりなりませんでした。

神様はその代わりに人間に知恵と感情と記憶をお与えになられたのです。






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