ごみくず




わたしが見て要らないものだと嘲笑ったモノをあなたは綺麗だと愛しげに守る。
ごみくずだと見棄てられた錆びたモノも、あなたには宝物に見えていた。
どうしてこんなにも見える世界が、悲しいくらいに違ってしまったのだろう。
あなたの見ている世界が一欠片でも、わたしのこの瞳に映ればいいのに。
そしたらきっと濁りきった沼の底に見えるこの世界が、少しは綺麗に思えるのに。

ごみくずを星屑に変えるあなたの瞳が憎らしいくらいに羨ましい。

あぁでもほんとうに
きみのせかいを、わたしだってみてみたかった






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