梦三




これはただの馬鹿な人間の話。
荒唐無稽な夢を見て、地獄に落ちた人の子が、指を差されて滑稽だと笑われる、下らぬ人生の顛末。

笑える話。
死んだ命を蘇らせるなんて、馬鹿馬鹿しい願いを胸に抱いて、足掻いてもがいたその末に、子供はぺしゃりと潰れてしまったのです。
下らない話。
子供はそれでも諦めず、また足掻いた末に沢山の拾いものをしてしまい、重さに耐え切れず地面に落ちてしまいました。
終わりの話。
最後に伸ばした願いことは、子供の大好きな友達とまた一緒に生きたいという、子供らしい望みでした。
ついでの話。
その願いは、子供が最も望まぬ形で叶えられてしまいました。







人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -